辺野古からの電話メッセージ

当山 栄さん(平和市民連絡会)


 こちらは辺野古現地です。防衛施設庁前に参集された皆さんご苦労さんです。辺野古の現況報告をいたします。

 先週火曜日、台風9号に対する単管ヤグラの補強策としてつっかい棒を設置しましたけれども、今日一週間ぶりにそれを撤去する作業が行われ、合意の下に撤去させていきました。作業は全部終わっております。

 明日からは、いよいよ本格的な作業に向こうは取り掛かってきますので、これに対しても全面的に拒否して一切の作業をさせないということを貫徹して行きたいと思います。

 国会の解散により政治の空白が生じますけども、那覇防衛施設局は官僚としてこれまでと同じように作業を続行してくるというふうに思いますんで、我々は態勢をさらに強化して現場でボーリングを阻止する、断念させる、そういうことで頑張っていきます。

 共に頑張っていきましょう。


防衛庁長官   大野 功統 様
防衛施設庁長官 北原 巌男 様

戦争に繋がるすべての基地及び軍事施設の撤去、縮小を求める申し入れ書


 1972年5月15日、平和憲法の下に復帰した沖縄県、しかし、憲法の理念は復帰した日から現在まで、生かされてきてはいないのではないでしょうか。憲法遵守の立場で考えるなら、戦力の不保持、戦争放棄を謳った憲法に照らし沖縄のいや、日本中の基地縮小、撤去を考えてください。

 沖縄は復帰前も復帰後も基地が存在し、県民の意思とは関わりなく危険な基地の中での生活をよぎなくされている現状を大野防衛庁長官、北原防衛施設庁長官、あなた方はどのように考えているのでしょうか。憲法に違反しているとは思いませんか。また、沖縄県民が戦争中も、そして現在も軍事戦略の犠牲となっていることをどう思われますか。

 大野防衛庁長官、あなたは普天間飛行場移設問題では名護市辺野古沖の移設は断念の意向と報じられています。また普天間飛行場のヘリ部隊を嘉手納基地に統合する代替案を模索しているとの報道もあります。しかし県民が望んでいるのは代替案ではなく基地の縮小、撤去です。

 1965年米軍のトレーラーによる少女圧死事件、1968年B−52の墜落、爆発炎上事件、1995年少女レイプ事件、2004年沖縄国際大学に米軍ヘリ衝突炎上事件や米軍機の爆音、金武町での米軍の都市型対ゲリラ訓練の開始など等、危険と不安の中で沖縄県民が暮らしていることを考えたことがありますか。これらの事件や行動が、県民の基本的人権侵害をおこしたり命が軽んじられていることを知っていますか、また胸が痛みませんか。
 基地の縮小、撤去こそが沖縄で起こっている事件侵害や平和の侵害、自治権の侵害から防ぐことができる唯一方法です。

 大野防衛庁長官、北原防衛施設庁長官、今進められている辺野古沖の新基地建設は海とともに生きる人々の命を奪うだけでなくジュゴンを絶滅させ、サンゴ礁を破壊し、基地撤去、縮小を望む沖縄県民の心を踏みにじるものだということを承知していますか。
 私たちは大野防衛庁長官、北原防衛施設局長官、及び政府に憲法99条遵守していただくことと戦争に繋がる以下の3点の中止や閉鎖を要求します。

1、辺野古沖のボーリング調査、新基地建設の中止
2、普天間基地の閉鎖
3、金武町の都市型対ゲリラ訓練施設での実弾射撃訓練の中止

 以上要求します。

2005年8月8日

平和憲法を守り、日米安保と軍事基地をなくす会・東京