辺野古からの電話メッセージ


平良 夏芽さん(平和市民連絡会)


 辺野古から報告させていただきます。

 先週末から新しいヤグラを建てる動きが非常に激しくなっています。船団が4船団、多いときに4船団、普通の時でも2船団出まして、それぞれが新しいヤグラを作ろうとして激しい動きをしています。

 こちらも飛び込み隊を編成して、彼らが単管、鉄のパイプを海に投げ込むとこちらも飛び込んでそれを回収して持って帰らせるということを繰り返しています。プロのダイバーが海底に投げ込んだ単管、5メーター、6メーターの水深の所に沈んでいった単管を素潜りで潜って取って、で必死で上がってくると次の単管が投げ込まれる。で、それが沈む前に受け取ろうと思ってそれを握るとその重みでその人が沈んで行ってしまう。本当に溺れそうになりながら必死に耐えているところを仲間が支えに飛び込む。そんなことの繰り返しです。

 業者達は私達が飛び込んで単管を取ってくるのを、まるで犬にフリスビーを投げて取らせるように笑いながらながら、楽しみながら単管を投げ続けています。施設局も業者に対して指示をしているようで、私達が疲れるように、単管を投げて私達が取ってくると、私達が船に上がるまで次の単管を投げることをしません。私達が海で待っていて次の単管を投げるなら投げろと言っても、お前達が船に上がるまでは投げない、私達が船に上がったら次の単管が投げられる、そんなことがずっと繰り返されています。午前中も午後もずっとそういう攻防が続いていますが、新しいヤグラは一つも組ませていません。

 今日は、3番のヤグラで激しい衝突がありました。3番のヤグラに危険立入禁止という看板を付けさせてくれと業者が言ってきたのですが、ヤグラを守っている人たちはこれを拒否しました。すると業者が乱暴にこれを強行してきましたので、私達は必死になってこれに抵抗しました。船とヤグラの間に人間が入って、本当に押しつぶされそうになりながら悲鳴を上げながら抵抗し続け、結局4枚の看板を付けようとしていた彼らに対して1枚どうしても看板を付けさせてしまいましたが、後は何とか船を引き離してそれ以上の作業をさせないということをすることができました。

 大きな怪我をするところでしたけれど、幸い怪我人はなく何とか済みました。しかし、どんどんどんどん業者の対応が荒くなっています。厳しくなっています。東京の皆さんの声をもっともっと大きくしていただけないと、こちらは守りきれない、耐えれないという状況があります。

 いつもお願いばかりして申し訳ありません。そうですねお願いじゃないですね。一緒に闘っているんですね。東京でも辺野古でも一緒に阻止のために、そして白紙撤回の喜びを一緒に祝うために今後とも一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。






防衛庁長官   大野 功統 様
防衛施設庁長官 山中 昭栄 様

要望書


 私たち「東京キリスト教女子青年会(東京YWCA)月桃の会」は沖縄の人々と喜びや悲しみを共に分かち合いたいと願い、学習や運動を続けているグループです。YWCAは世界120余の国に広がる国際団体ですが、日本の私たちは過去に戦争を止めることが出来なかったことを深く反省し、憲法第9条を守る活動を一貫して続けています。
沖縄の面積の20%を占める米軍基地については、無条件で早期に返還されるべきだと考えます。

 1996年の橋本・クリントン会談ののち、普天間基地の返還条件に沖縄に代替基地を求められ、2002年、日本政府は最終的に、辺野古沖を埋め立てて軍民共用空港を建設する基本計画を決定しました。

 そしていま、サンゴ礁や天然記念物ジュゴンの餌場であることへの配慮も全くなく、現地の人々の一年余にわたる強い反対の声、座り込みをも無視して、海底ボーリングが強行されようとしています。作業は日の出の1時間後からという「使用協議書」にも違反して、暗やみに紛れて作業強行をはかる防衛施設庁の行為に、私たちは怒りを止めることが出来ません。

 雨の中、冷たい海にとびこみ、やぐらにしがみついて、作業を阻止しようと夜を徹して必死に闘っている人たちを思うとじっとしていることが出来ず、私たちは今ここに来ています。連日の闘いのなかで犠牲者が出ることも考えられます。

1、防衛施設庁は即刻、作業を中止してください。
2、米国に対し普天間基地の無条件返還を求めることを日本政府に要請してください。

以上要望いたします。

2005年5月16日

東京キリスト教女子青年会(東京YWCA)月桃の会