辺野古からの電話メッセージ

富田 晋さん(命を守る会)


 こんにちは、命を守る会の事務所から富田晋です。

 いま現在、4つのやぐらにおいて第一と呼ばれているやぐら、これは機材が上に載っけられているやぐらですが、機材が上に載っているために重みで沈み始めています。沈み始めたために向こう側、防衛施設局側は、第一やぐらのジャッキアップ、つまり補強して直したいというふうに要求してきています。それに対してこちら側は拒否を続けています。そうすると向こう側は、ならば強行するしかないという姿勢を見せてきている現状があります。

 ほかのやぐらでもこちらが拒否を続けているものですから、ならば強行せざるを得ないというような発言が防衛施設局側から相次いでいる状況があります。ですから現場は常に緊迫した状況が続いているということがあります。いま現在冬休みを越してなおさらに人が少なくなってきている現状が少しばかり不安も抱えていることとしてあります。しかしながら、今でもなお毎日のようにやぐらの上に阻止行動隊が上がりこんで、阻止が続いています。

 それからスパット台船を追い返したことがあるんですが、今のところ作業台船は動いていません。こちらとしては動いていないことを確認していますが、今日帰り際に海上保安庁の巡視船が大浦湾のほうに入っていくということがありました。海上保安庁は常に作業台船と共に動いているものですから、そろそろ向こう側が動き出す可能性が出てきているということもあります。緊張感は続いている状況です。

 やはり人が少なくなっている現状をなんとかしたいというふうに現場では考えています。今、報道などで見直し、そういうことが続いて報道されていますが、現実的には向こう側はボーリング調査の1年延長を決めました。県議会で1年間の延長予算を取り付けています。つまり、これから1年間海上での行動は続くということが現実になってきています。

 これからの行動がどうなっていくべきなのか、止めていくためにどうするべきなのか、これからもっともっと問われてくる闘いになってくると思います。ですから、全国でも、沖縄この辺野古でも闘いの継続が求められているし、なおさらにここに人を、多くの人が集まって阻止行動に取り組んでいかなければいけない現実が目の前に迫っています。

 向こう側は人が少なくなれば強行するという姿勢は、未だかつてずっと変えていません。ですから今、現実的に言って去年の11月の段階の状況に戻っているということがあります。ただ前回と違うのは、近隣のウミンチュ達が一緒に闘っているという現実が海上にあるということです。向こう側がそれがあるがために中々強行姿勢に出れない、強行できない。ただまあ先々週にスパット台船が、あれは3月の16日ですからもっと前ですね、スパット台船が来ているという状況もあります。これからも朝来たらそういう状況があるということは拭い去れないかもしれません。それに対して僕たちは常に止めに入るということは続けていきます。

 ですから防衛庁前の皆さんも、共に闘い続けてください。今が正念場です。今どうするべきなのか、今止めなければ、今止められなければ基地建設は止まりません。皆さんの力が必要です。これからも一緒に闘ってください。
今、現場では緊張が続いています。ただ今本当に最大のチャンスとして、基地建設を止めるチャンスとして現場があります。現場に力を貸してください。お願いします。以上です。




防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 山中昭栄様

辺野古新基地建設の断念と普天間基地の無条件返還を求める要請


1) 辺野古新基地建設に対する抵抗は9年に及び、辺野古での座り込み阻止行動は4月19日で1年を迎えます。昨年9月からは命がけの海上阻止も続き、この間、現地では25000人以上が阻止行動に加わったといわれます。何故このような想像を超える阻止の力があるのか、国側に立つ人はよく考えてみてください。

 現地辺野古では、相変わらず那覇防衛施設局による違法行為がおこなわれています。昨年11月に起こしたスパット台船によるサンゴ、サンゴ礁の損壊、今年2月のワイヤーロープによるサンゴ礁破壊があったにもかかわらず、善後策に専門家の意見も聞かず反省もみえません。

 そうしたところに起きたのが去る3月16日未明の調査強行作業でした。那覇防衛施設局が県に提出した「公有水面の使用許可」を求める「作業計画」のなかのジュゴンへの「配慮事項」に違反したのは明らかです。「請負業者が勝手にやった」などと言い逃れはできません。防衛施設庁は環境アセスを拒みましたが今や違法行為なしに基地建設も事前調査も出来ない事が実証されているようなものです。国際的環境保全の運動が高まる中、辺野古基地建設は断念しか選択はないと私たちは考えます。

2) 4月1〜2日にかけてイラクに派遣されていた海兵隊へリ部隊約2千人が、県民の抗議の中で普天間基地に戻ってきました。昨年沖縄国際大での墜落機と同型のへリ6機も入っています。ファルージャなどで子ども市民を無差別に殺傷した部隊が大きな顔をして戻ってくることに耐えられないものを感じます。伊波宜野湾市長をはじめ稲嶺知事も「沖縄に帰還しないよう」求めていましたが米側は無視しました。

 私たち「NO!レイプNO!べ一ス女たちの会」は基地軍隊による犯罪に関心を強めてきましたが、2004年の沖縄の米軍構成員による犯罪が前年に比べ半減していることに注目しています。県警は「イラク派遣などで軍人の人口減」と説明しています。

 はっきり言えることは、米軍が居ないほうが沖縄の人々の安全がより高まると言う事実が示されたことです。米兵は米本国基地へ帰還すべきだったのです。

 早急の普天間基地閉鎖と辺野古基地建設断念を求めます。

2005年4月4日

NO!レイプNO!べ一ス女たちの会