電話メッセージ:大西照雄さん(ヘリ基地反対協)



 今日は調査をさせていません。保安灯をつけたり旗を直したりするぐらいが、今日の防衛施設局ができたことです。

 12月10日以来、約1週間以上、国頭、東、宜野座、金武、石川の漁民が私たちの要請に応えてチャーター船を提供していただいて、ほぼ毎日10隻以上の船が出ました。私たちの船を含めて15ないし16隻と、防衛施設局の船を圧倒する力をつけることができました。この間、防衛施設局は作業をできないでいます。今日もそうでした。

 漁民の力が大変大きな力となっています。これも、皆さんを初め全国からこの新しい基地を作らせないために多くのカンパが寄せられました。今それを私共は有効に使って防衛施設局と対峙をしております。

 今日の夕刊によりますと、宜野座、金武、石川漁協が、我々と共に行動を起こすというニュースが書かれています。これらの3漁協は、22日、那覇防衛施設局に対してこれまで以上の決意で臨むということを、先日石川の漁協長とお会いしてお話を聞きました。今、確実に新基地を作らせない闘いの輪は広がり始めていると言っていいと思います。

 この間、大きな変化もあります。SACO合意のアメリカ側の代表的な人物であるキャンベル氏は、お金がかかりすぎる、期間も長すぎる、環境への負荷も大きい、そういう講演を沖縄で行っております。SACO合意の時期と現在とは大きな変化が生まれている。こういう政治の分野においても、今私たちは追いつめていると思います。

 4月19日以来の座り込み、9月9日以来の海上での行動は着実に沖縄県民の心をとらえていると言っても良いと思います。政府のやることだからどうせだめだろうという声は、これだけのことが止められるということについて、県民の中に確かな確信が生まれてきたのではないかと思います。東京、沖縄、大阪、全国の皆さんの日々の行動が着実にこの闘いを支え、そして大きな広がりを持ったと言えると思います。

 これから年末に入りますが、明日は漁民の船が23艇出てまいります。そして我々の船合わせて約30艇でデモ行進をします。海上デモ行進を行います。なお、6時からは名護市内のガジマル公園において「ボーリング調査中止を、明日への希望の灯を」ということでキャンドル集会とキャンドルデモを行います。これから年末に入りますが、私たちの行動は年末もない状態になると思いますが、漁民の船は22日、24日も行動し、この1週間船を出して闘いを続けていきたいと思います。

 花火ではない闘い、目的を達するまで燃え続ける日本の片隅の蚊取り線香のように燃え続けたいと思っております。