辺野古からの電話メッセージ



当山 栄さん(平和市民連絡会)


 施設庁前にお集まりの皆さん、ご苦労様です。沖縄・辺野古からの報告をいたします。

 先週火曜日、単管ヤグラから女性が両手を外されて作業船に転落し全治2週間の打撲を負いました。むち打ち症も加わっています。そして木曜日には、またしても男性が二人がかりで押しつぶされ腰を打撲した。そして金曜日には、男性が海に落とされ、下の単管に当たり首筋を打ち打撲を負いました。

 暴力行為を行っているのは、サンコーコンサルタントという株式会社です。本社は東京にあります。そのようにして彼らは、こちらの4、5名に対して12、3名で襲いかかり暴力行為を繰り返し、一人一人排除しようとしています。しかしながら私たちは、これに屈せず果敢に行動を展開しています。

 今週は、宜野座、金武の漁民が8隻も応援に駆けつけ、今日からは13隻になりました。単管ヤグラ4箇所に3隻づつはりめぐらし、ヤグラには4、5名づつ座り込み、完全な阻止体制を作り、そのために彼らは一切今日は作業をできませんでした。

 午後3時には私たちは引き上げ、カヌー隊、そして船の皆さんも一緒にテントの所で喜びを分かち合いました。最近では非常にうれしい、心から笑える勝利の日でした。

 明日には、更に石川から2隻船が応援に来ます。このような形で地域の漁民も理解が深まり、応援が広がっております。そのような体制で明日からも頑張り、阻止闘争を明るい展望を持って展開したいと思っております。皆さんと一緒に連帯してボーリングを断念させるまで共に頑張って行きたいと思います。一緒に頑張っていきましょう。



抗議及び要請書


防衛庁長官 大野功統殿

防衛施設庁長官 山中昭栄殿


 私たち「基地はいらない!女たちの全国ネット」は、先週から相次いでいる那覇防衛施設局側の業者による辺野古海上基地建設阻止行動への暴行に強く抗議し、謝罪を申し入れます。

 ボーリング調査による足場設置の際には、サンゴを破壊し、環境への大きな被害がありました。それに次いで、業者が単管足場にしがみついて抗議する市民を突き落として負傷させたり、カヌーを転覆させるなど、人命に関わるような暴行が繰り返されています。このような人権侵害の行為は、とても許せるものではありません。

 辺野古で座り込みを続けるオジー・オバーたちと共に、海上で抗議行動を続ける市民たちと共に、そして、那覇防衛施設局・とまりん前で抗議のハンストを続けている私たちの仲間と連帯して、次の要請を行います。

一、辺野古の海上基地建設に抗議する市民に対する暴行は許さない。ただちに実態を調査の上謝罪すること。

二、ボーリング用足場(スパット台船)設置時のサンゴ礁破壊の実態を公表し、工事を中止し、生態系の回復をはかること。

三、自然を破壊し、人権侵害を続ける海上基地建設・ボーリング調査はもういらない。ただちに工事を中止し、沖縄県民の81%が建設に反対している意志を尊重せよ。


 2004年12月13日

基地はいらない!女たちの全国ネット