【ヘリ基地反対協・リコール宣言】


 岸本市長の基地受け入れを糾弾・市長解職請求(リコール)宣言

 本日岸本建男名護市長は、普天間基地の名護市辺野古沿岸域への移設受け入れを表明した。

 この受け入れ表明は、年内決着の政府のシナリオ通りに市自らが基地を受け入れた市民と歴史への背信行為に他ならず、断じて容認できるものではない。

 工法・期限・環境アセスメント等、全く示されていない上での受け入れは、政府に対する白紙委任に他ならない。受け入れの前提条件も空手形に等しい。

 さらに前提条件が明らかにされなければ移設容認を撤回するという手法は、市民に幻想を与え、移設を強要するものの何ものでもない。

 記者会見の席上で岸本市長は、「市民投票で示された民意は総体的に変わっていない。状況も変わっていない。」と言いながらの受け入れ表明は民主主義を破壊する暴挙であり、地方自治の自殺行為である。

 私たちは、岸本市長の受け入れ表明を断固拒否する。

 これまでは政府のシナリオ通りに進められてきた。しかしそれは、壮大な虚構劇の終りの始まりでしかない。

 私たちは本日を機に、政府のシナリオを崩していく出発点に立った。

 本日私たちは全市民に対し、市長解職請求(リコール)に着手することを宣言する。

 名護市の将来は、市民みんなで決めよう。そして私たちの手で私たちの新生名護市の街づくりをしよう。

 1999年12月27日

海上ヘリ基地反対・平和と名護市政民主化を求める協議会 


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