Date: Fri, 4 Nov 2005 04:03:37 +0900 (JST)
From: じゅごんの家 <dugonghouse_in_okinawa@yahoo.co.jp>
To: キーストーンメーリングリスト <keystone@list.jca.apc.org>
Subject: [keystone 11732] 阻止行動日誌560日目。富田晋。10月30日県民大会!!!
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10月30日(日)この間の日誌がブログから消えてしまってい
ました。書き直して送ります。大量の文章で申し訳ありません

・「県内移設反対」「基地建設反対」県民総決起大会が行なわ
れました!!

〜名護市街地の反応。〜
29日(土)には名護市街地でナゴガイセン☆ダイサクセンが行
なわれました。30日の県民大会を呼びかけるビラを撒きまし
た。
すると、「知っているわ。私も行くから。」「もう、行くこと
になっているからビラは他の人に渡して。」といった反応がた
くさんありました。
ビラを渡す10人の内の10人が受け取るのです。あっという
間にビラはなくなっていました。
とても印象的だったのはナゴガイセン参加者の感想の中で「分
かっているから」と受け取らない人がいたことです。
"嫌だから"受け取らないではなく、"心から分かっているから"
受け取らないという人が増えていることを実感します。

〜辺野古の朝〜
辺野古のテント村は県民大会で人が出払っているため、ほとん
ど人はいませんでした。
テント村には相変わらず全国からたくさんの人が訪れています

朝に来た人には残っていた人達でレクチャーを行なっていまし
た。
今日、テント村に来られた方々のほとんどは「県民大会の前に
来たのよー」「県民大会で精一杯訴えなければいけないから気
持ちを確かめに来た」という人でした。
どこにいっても辺野古のことを多くの人が口にします。今日の
県民大会が楽しみになっていきます。

〜県民総決起大会〜
午後4時ごろ那覇市の与儀公園に到着しました。まだ人はまば
らでしたが、会場の用意は進んでいました。
午後4時30分前段集会が始まります。那覇のエイサー隊が太
鼓と演舞を披露します。
それに見とれているといつのまにか周りに人だかりが出来てい
ます。周りを見渡すとすでに2000人ほどの人達が会場に溢
れていました。
ヤンバルの金城繁師匠の三線が始まります。雨が少し降る中、
会場の熱気はどんどん上がっていきます。

午後5時、県民大会が始まります。会場には5000人もの人
達が集まっています。
「おばぁ、おじぃの8年間と阻止行動による500日間、政府
は基地建設に伴う一切の作業をとめられ、リーフ上の基地建設
案を白紙にしました!!これはここに集まった多くの人達と全国
の支援があって勝ち取られたものです。まず、この勝利を確認
しましょう!!そして辺野古の闘いは新たな段階へと入っていき
ます。私達はそれに向けての全国の動きを作っていかなければ
なりません。基地建設を止めるたろに最後の最後まで闘いまし
ょう!!!一つ報告があります。ビラを配っていただけで日本山
妙法寺の木津上人が逮捕されています。この逮捕を私達は平和
運動への弾圧と受け止めて木津上人を取り返しましょう!!!」
平良夏芽さん(平和市民連絡会)からの力強いあいさつ。
この時に主催者側から「5000人」との発表がありました。
その状況を写真に撮ろうと、高台から会場を見渡すと驚いたこ
とに人はまだまだ増えていっているのです。会場は5000人
〜7000人でめいいっぱいでしたが、溢れた人達が歩道や公
園の駐車場、木の陰などに無数に見えます。
一体何人いるんだ??会場はすごいことになっています。雨足も
だんだんと強くなる中で会場のボルテージはそれを吹っ飛ばす
かのように上がって行きます。
県民会議、ヘリ基地反対協、労組の各代表からの力強いあいさ
つがありました。そのどれもが共通して、「沖縄への差別を許
さない。」「基地建設を絶対に阻止する。」という力強いもの
でした。
午後7時、県民大会のデモが始まります。

辺野古の皆と私達はデモの先頭よりもやや後列で「サウンドデ
モ」をやりました。
「県内移設反対!」「基地建設止めよう!!」「普天間基地いら
ない!!!」「戦争止めよう!!!!」軽快な太鼓のリズムに乗って
沿道の人達に呼びかけます。
デモ隊も太鼓のリズムに合わせて一緒に訴えます。
途中、高校生や国際通りで歩いていた人達が応援で一緒に歩い
てくれていました。国際通りのお店の店員さん達も一緒に太鼓
のリズムに乗ってくれていました。
午後8時、県庁前に到着。そこから流動的な解散です。サウン
ドデモ隊はデモ行進で終わる人達に呼びかけ続けました。
私達先頭の人達が終わってから、1時間がたってもデモが終わ
りません。次々と来る宣伝カーと1000人規模のデモ隊。そ
れが10組以上歩いてきます。
集会での5000人からさらに増え、県民大会参加者は100
00人を超えました!!!

これは沖縄において、基地建設止めるための決定的な出来事と
いえます。
金武町都市型訓練施設建設、沖国大ヘリ墜落、辺野古新基地建
設、特措法制定。この短期間の間に沖縄はどれだけの激動の中
にあったことでしょう。
沖縄への差別的な政府の政策ははっきりと見えるようになりま
した。それは沖縄の怒りが政府の矛盾をはっきりさせたことに
他なりません。
10000人の人達にはそれぞれの生活と仕事というものがあ
ります。しかし、それを覚悟した上での10000人なのです
。これほどすごいことはありません。
そしてこの10000人に対して世界中の心ある人達が、基地
を押し付けてきた私達がしっかりと答えなければなりません。

1995年の10万人県民大会の時、大和で100万人の集会
を持てていたなら、今のような状況は沖縄になかったはずです

私達はこの10年間の沖縄の挫折と怒りのはてに生み出された
真実に対して紳士に向き合わなければいけません。今度こそ沖
縄の怒りに必死になって答えなければいけません。
県民大会10000人の一人一人の思いに触れた私からまず出
発していきたいと思っています。
現場での行動を維持しながら、さらに全国へ、世界へと辺野古
の海を守る闘いを広げて行きたいと考えています。
沖縄に差別を押し付けてきた中で共に生きる道を探すには、ま
ず10000人の声に耳を傾け、全ての基地の撤去を多くの違
いを超えて実現することです。
歴史を見ればすでに多くの血が流されています。私達の世代は
その歴史から次の未来を想像し、学び、作っていかなければな
りません。
怒りを絶望とはせず、希望に変え、生きていきましょう。

沖縄の怒りの爆発を政府は受け止めろ!!基地建設は絶対にさせ
ない!!!


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