From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
Date: Sat, 18 Jun 2005 07:51:51 +0900
Subject: [keystone 10971] 阻止行動日誌423日目。富田晋。陸上座り込み、雨の中のテント村〜ジュゴンの日コンサート
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6月15日(水)
・強風のため作業はありませんでした。

〜作業なし。〜
最大風速18m、波の高さは4m。連日の大雨に土砂災害が起きるのではと心配する声も出ています。
しかし、こんな日に海に出いる人もいるようで新鮮なイカの差し入れがありました。「獲った人の苦労を噛み締めながら食べてよー!」テント村に声が響きます。
全長1mはあるイカをかたっぱしからさばきながら「イカ刺し」「ゆでイカ」「イカ焼き」を作ってテント村の今日のおやつの出来上がり。
「おいしー!」「うまいー!」テント村から歓声が上がっています。
午後になるとこの波と風で打ち上げられた浜辺のゴミをテント村の若者でお掃除。ここでは、全員が自分の出来る限りで労働者です。
しばらくすると、テント村の前の浜辺がすっきりとしていました。

この間の24時間体制などでテント村には泊まる人が増えています。しかし、その分その人達が家に戻ることが出来なくなったりしています。
ある人は畑をしていますが、その仕事が出来ません。ヤギを育てている人も「かぁちゃんに苦労をかけている」と言って出てきています。染物をしているお母さんも「まだ大丈夫よー。こっちの方が大事。」といって出てきています。
「たまには漁に行きたいよ。」と国頭の海人かっちゃんもたまにぼやいています。
しかし、誰もが「消耗させよう」としている防衛施設局の思惑には惑わされず「したたかに」厳しささえも楽しさに変えて闘い続けています。
それは全国の多くの人達の支えがあればこそ、出来ることです。

この雨は「土砂災害があるのでは」と心配していますが、テント村は束の間の休憩をとっています。しかし、「休める」からといってこの大雨を歓迎している人はいません。テント村はいつも自分達のことだけでなく、多くの人の生活を心配しています。
この大雨がもし日本にいったなら、多くの人が死にます。そういう心配をしながら、海上でのつかれをテント村でとっています。

〜おばぁ達にTシャツプレゼント〜
私の母がおばぁ達に「UNITE」Tシャツをプレゼントしました。
「UNITE」Tシャツは私の姉が頼まれてデザインしたTシャツです。
「UNITE」は英語で「団結」。「WORKER UNITE STUND UP CHANGE THE WORLD」と書かれています。「世界の働く人々よ、立ち上がれ、世界を変えよう!!」という意味です。
その他に「第二次世界大戦から60周年。二度とヒロシマ、ナガサキ、オキナワを繰り返すな。今すぐに、戦争を止めよう。」とも書かれています。
おばぁ達に内容を説明すると笑顔で受け取ってくれ、皆で着始めました。その後、記念撮影。
デザインが中々ポップで良いのでおばぁ達がすごく気に入ったようです。「デザインもいいけど、中々良い生地使っているねぇ。長く着られそうよぉ。」と。

〜ジュゴンの日コンサート〜
座り込みが終わった後にテント村で15日の「ジュゴンの日コンサート」が行なわれました。
今回の出演者はまよなかしんや、まんちゃん、ジュゴンの家、えびのから、金城茂師匠、飛び入り大歓迎でした。
海上行動隊のメンバーも座り込みに来ている人達も久しぶりの息抜きになりました。師匠が歌えば皆が踊り、しんやさんが歌えば全員でシャウトする。今回は特別ゲストとしてエビのからが来ていました。
東京を中心に音楽活動をしているえびちゃん。「被爆者の映画の歌を作ったことがキッカケで辺野古も知りました。」と。透き通るような歌声には全員がびっくり。普段のえびちゃんからは分からなかったので余計に。
ジュゴンの家は新曲「辺野古の海から」。私も参加。ラップ調で歌う辺野古基地建設反対ソング。今、全国ではやり始めています。沖縄のジュゴンの家や東京の街で売っています!ぜひ買ってください!!
夜遅くまで大雨の中、ライブをして一日を終えました。