From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
Date: Tue, 31 May 2005 22:33:37 +0900
Subject: [keystone 10896] 阻止行動日誌408日目。富田晋。「”まだよ!!まだ!!”基地建設を潰すまで絶対に・・」
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5月31日(火)
・防衛施設局による違法な強行調査を阻止しています。
・防衛施設局は「夜間作業の中止を示唆」しましたが、24時間体制は継続されています。

〜24時間体制の継続〜
那覇防衛施設局は4月26日の夜間作業強行以降継続して「隙あらば強行」を続けてきました。それに対して県内外で抗議が行なわれました。
県知事は私達からの「夜間作業中止要請」に対して「事業主体の国が判断するべきこと。」として県としての責任を放棄しました。そのことによって国会でも「夜間作業」に対する中止と追求が行なわれ、衆議院議会において国側が「夜間の作業は危険だ。」と口を濁しながら話しました。
「夜間作業は中止すべきだ。」との声が大きくなる中で防衛施設局は判断を求められていました。
県内の各市民団体などによる4回にも及ぶ夜間作業抗議、中止要請の中で昨日、5月30日に「新基地建設を許さない市民共同行動(平和市民を含む県内の市民団体で結成されています。)」の中止要請の際に那覇防衛施設局から[夜間作業中止を示唆 施設局「安全、環境面から困難」 ]という内容を引き出しました。

防衛施設局自らが作成した「使用協議書」(ボーリング作業にあたってのルールブック)の中の「ジュゴンへの配慮」の項目で「作業は日の出から一時間後」と施設局が決めていたのにも関わらず、夜間の作業を強行していることについて那覇防衛施設局は自分達が行なった夜間作業は「正しい」と開き直り続けていました。
今回の要請、抗議での施設局の態度は一点して「夜間作業は間違っていた」とは言わず、「昼の作業においても反対派に阻止されるため夜の作業をした。」と言っています。こんな開き直りは言語道断です。
しかしながら、今回のような状況、内容を防衛施設局が出してきたことは防衛施設局がいくら開き直ったとしても、自らが「今回の作業は間違っていました。」と多くの人の前にさらけ出したことになります。

防衛施設局は「夜間作業は困難」としたものの現在も夜間に黒いゴムボートを出しているため、私達も24時間体制を継続しています。
夜間作業という卑怯な手を使って強行する施設局、私達は絶対に許さない。

〜辺野古海上の様子(7日間)〜
県議会議員が与野党問わず「県外移設」にまわるなどの状況、夜間作業への全国的な抗議の広がりなどがあり、23日(月)から強行ということはありませんでした。
毎日6隻ほどの作業船が出、3隻がサンコー、他3隻がパシィフィックの2グループに分かれて各ヤグラに近づき「写真撮影」「排除勧告」を続けています。
「ボーリング作業の邪魔になります。ヤグラから降りてください。」「船をどかしてください」などですが、私達はその言葉に何の道理もないことから応えず、無言で抗議を続けています。
しかし今週になってからパシィフィックコンサルタンツの側の防衛施設局員がしきりに作業員に対して「強行せよ」といった言葉で強行を煽り、作業員達に無理やり作業の強行をさせようとしてきています。

〜今日の海上〜
午前9時前には防衛施設局の作業船6隻が出港しました。
午前9時30分には各ヤグラに作業船が近づいています。
今日、第三ヤグラに作業船が来た場面で、乗っていた防衛施設局員が作業の強行を宣言。第三ヤグラは一気に緊張状態に入りました。
パシィフィックの作業員達に対して防衛施設局側の人間が半ば強制的に強行を指示した形でヤグラのメンバーはその余りに防衛施設局員の作業員に対する理不尽な態度を見て怒りを感じるほどだったということでした。
第三ヤグラは上の機材を守るメンバーと飛び込むメンバーに分かれて阻止行動を開始し、飛び込み隊を引き連れて駆けつけたフィリィア号からも数人が飛び込み完全に強行作業を阻止。
その強行作業というのは「立入禁止の看板」の取り付け作業で強行をするには余りにも貧相な内容でした。防衛施設局による明らかな嫌がらせととれる行動でした。

現在どのヤグラにおいても「夜間作業を止めると施設局側が言明するまで一切の作業は応じない。交渉にも応じない。」としています。

その他のヤグラで第三のような状況はなく、写真撮影と第一ヤグラでは海中の状況確認のための海中の写真撮影だけでした。


〜”まだよ!!まだ!!”〜
「与野党問わず県議会議員が普天間県外移設で方針固まる」といった報道が流れ、辺野古の阻止行動、全国的な基地建設を止める動き、世界中の人達の共感を集め「辺野古移設は絶対」としてきた与党県議会議員の主張を覆したことはものすごいことです。
その上でこの結果が必ずしも「基地建設断念」ではないことを言っておかなければなりません。
マスコミの報道によっては多くの人達が「辺野古は終わる。大丈夫。」と思ってしまってはいけないからです。
「国」という存在を私達の側が絶対にみくびってはいけません。
金武町の都市型訓練施設建設の問題で国は稲嶺県知事までもが反対を表明したにも関わらず建設を止めようとはしませんでした。
辺野古の基地建設問題、阻止行動でこれより先必ずひともんちゃく起きます。
国が「国策」として掲げたものは一度ぶち上げたらそう簡単に変えないということです。それが「基地建設」となればなおさらです。
今回の県議会議員の「県」として「県外移設」の方針をも覆して辺野古に国が襲い掛かった時、その時こそこの基地建設を根底からぶっ潰す最大のチャンスなのだということでもあるのです。

厳しい闘いです。でも辺野古のおばぁ達は言います。”まだよ!!まだ!!”と。
基地建設は多くの人達の力があれば絶対になくせます。
私は人を信じます。
人を人とも思わないような国に私達が負けるはずはありません。真実は潰せやしない。
その想いを辺野古から、全国から多くの人達に伝えてください。基地建設を絶対にさせないために。