From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
Date: Tue, 19 Apr 2005 23:30:55 +0900

Subject: [keystone 10658] 阻止行動日誌366日。「4月19日」今日で座り込みが始まってから1年。
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4月19日(火)座り込みが始まってから今日で一年です。
・防衛施設局による違法な強行調査を阻止むしています。

〜今日の海上の様子。
21日の突入ということが防衛施設局側から明らかになり、私たちはそれを前面に出して阻止行動を行っています。
「21日の強行を取り止めない限り交渉には応じない。あらゆる作業を阻止する。」という姿勢で連日ヤグラでの座り込みが続いています。
防衛施設局側は「とりやめ」ということを言っていません。21日のことが県内でこれだけクローズアップされている中で防衛施設局も面子を保つために強行する可能性は続いています。

第一、第二、第三、第四どのヤグラでも「強行をやめるまで交渉には絶対に応じない。作業は全て阻止する。」姿勢で今日も全て阻止しています。

パシィフィックとサンコーはいつもは3隻〜4隻の作業船でヤグラに来ますが、現在は2隻の作業船で来ています。
減らした作業船は他2班に分かれて各自潜水調査を行っています。
潜水調査をした後に海象調査用のブイを浮かべていることから海象調査をやっている可能性が強いですが、防衛施設局が海上で調査を開始した初期の頃は今と同じ調査を行い、その後でヤグラを建てていきました。
新しいヤグラの建設も可能性として強くあります。
どちらにしても辺野古海上の緊張感は増しています。


〜座り込み開始から一年
もう1年が経ちました。速いようで長い一年でした。
ボーリング調査の攻防は実際には2003年の4月8日からでした。
4月8日から立っている人からすれば2年という歳月が経とうとしています。

・2年前の4月8日。
8年前のボーリング調査強行(大田県政の時にボーリング調査は一度行われています。)から初めて辺野古に防衛施設局、国が乗り込んできた日です。
「ボーリング調査の事前調査」と称して行われた4月8日からの調査。
私は4月8日午前6時に金城佑治さん(命を守る会代表)の電話で目覚めました。
「晋、今漁港に防衛施設局と作業員それに警察が来ている。至急、辺野古に来てもらえないか。」布団から飛び起きてバイクに飛び乗って辺野古に急ぎました。
漁港についたのが午前6時30分。50名以上の人だかりが漁港にありました。その中で一人抗議を続けている金城佑治さんの姿がありました。
バイクを乗り捨ててそちらに走っていく。「何をしようとしているんだ!!応えなさい!!」佑治さんの声が響いている。防衛施設局は耳を貸そうとせず、逆に施設局員が排除しようとしている。
「何をしているんだ!!」私が怒って抗議すると今度は警察が私を排除しようとする。
すぐに現場に駆けつけられたのは平良夏芽さん、えつみさん、修さんを含めたったの6人でした。
マスコミが集まってくる。「私たちも夜に知らされた。」と言う。施設局はマスコミに資料を渡して記者会見を行おうとしている。
佑治さんが出て行って「私は辺野古区の区民である。あなた方は私に説明する責務を負っている。この8年間あなた方は名護市民に説明責任を果たしていない。現段階で説明をすること自体が間違っているが、今すぐに私に説明しなさい。私は命を守る会の代表の金城佑治だ。」と丁寧な説明をした後に資料を受け取ろうとしました。しかし、またもや施設局職員が数名で排除にかかった。
記者会見を終え、作業に着手する施設局職員、私たちはたった6名では何もできないことを思い知りました。
ただ、私は漁港から出て行く作業船を見ながら立ち尽くしていたのを覚えています。えつみさんが後ろから声を掛けてくれ「歴史が動く時はいつもストレスよ。したたかにね。」と言ってくれたのを鮮明に覚えています。
「森と言うのはあきらめない。木一本、種一つになっても。基地建設も同じ。」と言ったおばぁの言葉がその時の私に常に希望を与えました。

そういう中で去年の4月19日200名の人が集まり、カヌー隊が阻止線を張り施設局が建設しようとした作業用ヤード建設を阻止しました。
それから9月からは海上に出、はや7ヶ月間。12月中には3名の負傷者を出し、12月13日からは海人が海上行動に参加し始めました。
色々なことがありましたが、いえることは基地建設の1パーセントにも満たないボーリングのクイ一本さえも打たせていない状況を作り出しました。

この1年間私たちは完全に勝っていると言っても過言ではありません。日本中で戦争への準備が進む中で辺野古はそれを食い止める力があります。
沖縄を稲嶺県知事が「マグマ」と表現したように、沖縄の差別されてきた歴史の力の根源が辺野古に集中して爆発しようとしています。
辺野古は1度や2度の強行はこれからあるでしょう。しかし、「それがなんなんだ!!」と言える人々を辺野古に生み出してしまった日本政府はすでに負けています。
本当に基地建設を止めるために、戦争を止めるために全国的に、世界的に辺野古を共有し、一緒に行動をするべきだと考えています。
21日、辺野古に集まってください!!今のこの時代に絶対に負けない力を辺野古に集めてください!!
国の思惑をぶっ潰しましょう!!