From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Thu, 10 Feb 2005 18:31:04 +0900
X-Priority: 3
Subject: [keystone 10312] 阻止行動日誌295日目。富田晋。
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2月8日(火)
・防衛施設局による違法な強行調査に対して阻止行動を行いました。

私は第四のヤグラを守っていました。

・第一、第三では。
パシィフィックコンサルタンツが担当している第一、第三では先週の奇襲強行調査に
対する怒りと緊張が続いています。
第一、第三のヤグラでは「今日の作業はクランプの締めなおし以外しない。」という
前提で、締めなおしだけがありました。
先週の金曜日に行われた奇襲強行調査に対する抗議がパシィフィックに対してヤグラ
から続けられています。

・第二、第四では。
サンコーコンサルタントの担当の第二、第四では「照明灯の点検をさせていただきた
い」との申し出がありました。第二、第四共に「それ以上の作業はないのか」との要
求を行い、「午後は写真撮影だけ」ということとなりました。
ところが、午後になり、第四では「クランプの点検もしたい」との申し出があったの
で「話が違う」と拒否し、写真撮影だけをして帰っていきました。

今日はパシィフィック、サンコーどちらも午後1時30分には引き上げていきまし
た。先週の金曜日の奇襲強行調査もあったのでこちらは警戒し、午後3時30分まで
海上での待機をしました。

第四のヤグラを一緒に守っている海人から色々な話を聞きました。
「"自然を守るためには"現場を知っている人間と学問をして自然を理屈で知っている
人間と両方が必要だと考えている。机の上の理屈だけでは何もなりたたない。海はこ
とごとく人間の創造と計算を覆していくからな。その中身を知っているのは現場で漁
師をしている人間さね。だけど現場を知っている人間が必ずしも海を守る理屈を知っ
ているとは限らない。両方がいて初めて成り立つ関係がある。お互いにしっかりと自
分を踏まえた上でしか渡り合えない。これも人間の道理。」海人を貫いている人の言
葉でした。
どこにいっても通用する姿勢。「色々なことを学ぶ必要がある。」から色々なところ
に行く人もいる。一つを貫くことで全てを知る人もいる。
この海人の言葉は阻止行動も同じなのです。この話は私にはしっくりくるものがあり
ます。
私はよく「若いのだから色々なところに行って色々なものを見るべきだよ。」と言わ
れます。それもそうだと思います。
私は自分の中に一つの筋を通した上で行うことなのだと感じます。一つを貫くこと。
それが人の誇りになり、意地になり、素直さになり、高い志につながるのだと周りの
多くの人達から学んでいます。

この間、国側はボーリング調査と同時並行で8月まで環境アセスメントを実施すると
しています。ボーリング調査と同時並行していることについて多くの学者や市民団体
が「おかしい!!」と声を上げています。「8月まで」としていることに関しても「少
なくとも3年間はやらなくては自然界の海のデータなどとれるはずがない。」と批判
の的となっています。
この間に沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団がボーリング調査の差し止めを求めて
防衛施設局を告訴しています。
県内のエコツーリズムなどを辺野古海域で行っている方や名護の一般市民県内の人々
もいれて60名以上が加わっています。そこにこの間に海人が20名加わっていま
す。
この適当で理不尽な国の対応に対しての怒りが火を噴いてきています。

こんな適当なことが通るような国っていったいなんなのか。環境アセスメント違反の
ことについても多くの人達に声を上げてほしいと感じています。