From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Wed, 26 Jan 2005 06:40:35 +0900
X-Priority: 3
Subject: [keystone 10238] 阻止行動日誌281日目。富田晋。
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1月25日(火)
・防衛施設局による違法な強行調査に対して阻止行動を行いました。

朝起きて外に出るとまだ満月が空を照らしていました。日の入りが遅くなっているの
を感じます。
少し前まで朝日が迎えてくれていたので「さぁ始まるぞ」と思っていましたが、おき
てもまだ夜だという感覚があります。
朝、暗いうちから船を出すとまだまっくらですが、海は毎日顔が違います。道路と
違って一日も同じ道はありません。海が船を支えてくれる日もありますが、海に打ち
ひしがれる日もあります。

午前7時には海上での座り込みが始まります。
毎日違う海と多くの人との出会いがあります。海人達も朝の暗いうちから集まってき
ます。たまに「海で漁がしたいなぁ」という声を海人から聞きます。
座り込みに来る人達も海人達も仕事や生活を投げ打ってでも辺野古に集まり連日基地
建設を止めるために行動を共にしています。
人として生活するために仕事をするために基地建設はさせない。立場や仕事は違えど
同じ思いで海上に立っています。


今日、私は第四のヤグラを守っていました。
防衛施設局は第三、第四に関してはビデオ撮影だけで終えています。
第一では昨日の段階でヤグラの周りにつけられていたねずみ返しのような鉄パイプを
外し、撤去していますが、その時に撤去できなかった一本を取り外しに来ました。
第一には機材、資材が上げられている状況にあり緊迫した状況が続いています。パ
シィフィックコンサルタントは残っていた鉄パイプを取り外し、その他の今日の作業
は座り込みによって止められています。
第二では昨日第四で行われたものと同じ作業(ヤグラの外側につけられていたオイル
フェンス除けの鉄パイプの撤去)を行っています。

ボーリングに向けた具体的な作業の一切を私たちは現在も完全に止め続けています。
防衛施設局が手も足も出せない状況があります。しかし、防衛施設局の行動に油断を
してはなりません。今の状況の中で国会においての新基地建設に向けた具体的な答え
を待っている可能性もあります。
海上では余談を許さない状況は常にあります。
全国からの声も絶えることなく広がりを見せ続けなければならないと感じます。
防衛施設局(国)が「基地建設は強行」という方針を変えていないということは常に私
たちの足元をすくう方法を考え続けていることに他なりません。
戦争を止めるための最前線となっている辺野古で私たちは勝っているということを踏
まえながら常に最悪の状況を考えて行動しつづけなければならないと考えます。

今日もくい打ちをさせていません!!
明日もがんばろう!!

・クルド難民問題のその後
(東京新聞の記事)
クルド人強制送還 妻子らは第三国へ
法相『未成年の人道配慮』
 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が認定したマンデート難民のトルコ国籍
クルド人アハメット・カザンキランさん(49)と長男(20)が、法務省によって
トルコに強制送還された問題で、南野知恵子法相は二十五日、日本に残留している妻
子五人はトルコに送還せず、UNHCRが定住先としてあっせんする第三国に出国さ
せる方針を明らかにした。さらに、未成年者には特別な人道配慮を加えるとの、新方
針を打ち出した。

 閣議後記者会見で答えたもので、法相は第三国定住について「視野に入れるのは当
然のことかなと思う。誠心誠意、検討してゆきたい」と述べた。

 カザンキランさんと長男は強制送還、妻子五人は仮放免更新と、対応を分けた根拠
については、未成年者への「人道配慮だ」と述べ、親を強制送還する場合でも未成年
の家族には人道配慮を加える方針を明らかにした。

 ただ、カザンキランさん一家は離ればなれになるため、再び一家で暮らせるように
できるかどうかが今後の課題となる。

 カザンキランさん本人について、法務省とUNHCRが第三国定住を検討していた
ことも明らかとなっている。与野党から「わざわざ家族を分離する必要はなかったは
ずだ」との批判が出始めており、国会審議の焦点となりそうだ。
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日本のという国に対して強い憤りを覚える記事です。
この国に「人道
」などと言う資格がどこにあるだろうか。二人を家族すら引き剥がし強制送還しトル
コ政府に二人を売り渡したこの政府に。
国連からの強い抗議に「第三国に送れば非難をかわせる」という思惑が見えます。
「厄介者は国外へ」自分たちの犯した過ちに対してはなんの道理も尽くさずに平然と
「人道」などと言う。本当に許せません。
「第三国へ行く」ということでしか引き裂かれた家族二人に残された家族が会える見
込みは少ないということもあると思います。第三国への定住が家族の願いでもあると
聞きましたが、私たちはクルド難民家族に日本と言う国に絶望させてしまったことを
心から謝罪をしなければならないと感じています。
日本で誠意を尽くして支援した人達がいるということが、その苦労が報われる国でも
なかったことに強く抗議したいと思います。

この理不尽な国を変えるのは辺野古から、私は辺野古で闘います。

(以下は大阪行動のホームページに載せられていた文章)
友人からのメールを転載します。
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国連の難民認定を受けながら強制送還されたクルド人難民アフメット・カザンキラン
氏、長男ラマザン君の保護、および残された家族を守るためFAXによる署名を集めて
います。
下記ホームぺージから署名用紙がダウンロードできます。パソコン開けないかたFAX
あればお送りします。
締切は本日24時までです。
明日24日は残された家族5人の入管出頭日です。法務省は無情にも強制送還の準備を
しています。署名持参できる方はお願いします。はみなさん集まってください!!

★ 場所:品川・東京入管前
 アクセス:JR品川駅東口(海岸側)からバス([品99])で[東京入国管理局
前]下車下車してすぐ分かります。品川駅から15分くらい
時間:1・24(月)09:00〜

 クルド人難民二家族を支援する会HP
http://homepage3.nifty.com/kds/