From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Tue, 25 Jan 2005 07:30:16 +0900
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Subject: [keystone 10234] 阻止行動日誌280日目。「一歩一歩の前進」富田晋。
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1月24日(月)
・防衛施設局による違法な強行調査に対して阻止行動を行いました。

午前6時30分、海上座りこみの人達が漁港に集まり、阻止船で4つのヤグラまで運
びます。午前7時には海上での座りこみが始まります。
東村、国頭、宜野座、石川、金武からの海人達が漁船を出し、各ヤグラには3隻以上
の阻止船が張り付きます。
ロープワークや船の乗りつけ方を工夫をしてヤグラを船で囲み、作業が出来ない状況
を作り出しています。各船長の長年の経験から行われるロープワークはとても芸術的
です。
午前9時、辺野古漁港より作業船が出航。大型船4隻、小型船7隻の計11隻。
大型船は外洋でポイントブイの設置作業をこの間ずっと行っています。

私は今日第四のヤグラを守っていました。
第二と第四はサンコーコンサルタントが作業を行なっています。第一と第三はパシィ
フィックコンサルタントが受け持っているようです。

パシィフィックはこの間強行する姿勢を見せています。「突き落としても構わない」
などといった発言もパシィフィックの作業責任者の発言です。パシィフィックは交渉
を行なう姿勢さえ見せず、強行する時は無言でいきなりダイバーを飛び込ませていま
す。
第一のヤグラでは全ての機材、資材が上げられており、ヤグラも完全に出来上がった
状態です。作業員が上がればいつでもボーリング(くい打ち)に入れるという緊張感
があります。夏芽船長は作業船が近づくとすぐさま飛び込み阻止する姿勢を見せ続け
ています。
パシィフィックの作業員は嫌がらせ的に船を作業強行のために係留するそぶりを見せ
て座りこみの人達が飛び込むと笑いながらさって行くということをします。
作業が出来ない状況の苛立ちが作業員達のそういった行動に結びついているようで
す。私達は油断しない。強行するというのなら絶対に止める。

今日、第一のヤグラでは1部の鉄パイプを撤去する作業を行なうとしていきなりダイ
バーを飛び込ませ作業を強行してきました。誤解を生まないようにしたいのは「撤
去」する場所によっては作業をしやすく出来るということです。この撤去によって第
一のヤグラはどの方向からでも船の着岸を強行出きる状況になりました。
作業強行は許さない。この海を好きにはさせない。

第三は先週の金曜日にパシィフィックによって強行的に足場板を敷かれています。第
三も第一同様に機材が上げられた状況があり、緊張した状況が続いています。

12月に暴力行為が激しかったサンコーコンサルタント担当の第二、第四のヤグラで
は一月に入っても阻止している状況が続き、ほぼ何もさせていません。ヤグラだけが
建ち、機材、資材はまったく上げさせていません。
今日はパシィフィックコンサルタントは外洋だけの作業にとどまり、リーフ内のヤグ
ラでの作業に着手しようとしていたのはサンコーコンサルタントでした。
第二、第四のヤグラでは、「周りに設置してあるオイルフェンスよけの鉄パイプを撤
去させていただきたい」と防衛施設局が各ヤグラに申し出て来ました。
午後には撤去していただきました。「ヤグラ自体を撤去してねー」と声を掛けていま
す。
「明日また来ますからー」と言い残して作業船はキャンプシュワブに引き上げていき
ました。

今のところ作業台船に動きはありません。中城湾に停泊しています。
毎日の継続は厳しいにありますが、誰一人として辺野古で頑張っている人達は希望を
捨てていません。捨てようがない状況です。
毎日自分達が切り開いている止めている状況、杭一本打たせていない状況を確かめ合
いながら懸命に支えあっています。
大阪では大阪行動の亜季ちゃんを先頭に14団体の協賛を得て2700名の署名を提
出しています。確実に確実に一歩一歩私達は前に進んでいます。
基地建設を絶対にさせない包囲網を海人達と一緒に作っていきましょう。

*お知らせ*

@クルド難民の強制送還された2人は生きているとの報告はしましたが、難民申請を
していたもう一つの家族、カザンキラン一家は今日、日本の入国管理局に行き仮放免
の延長手続きを行い多くの人達の防衛もあって無事に手続きを済ませて帰ってきまし
た。
前回、この手続きをしにいった二人を日本は強制収用し、強制送還を行なっていま
す。

A「ジュゴン・シンポジウム」
1月29日(土)の午後5時〜7時までシンポジウムが行なわれます。
主催:ジュゴン保護基金委員会
協賛:日本自然保護協会
場所:久志支所ホール(名護市の瀬嵩のホールです。)
講師:サンフランシスコ州立大学教授・エレン・マリー・ハインズ
パネリスト:日本自然保護協会・吉田 正
      名護市議会議員 ・大城 敬人(他交渉中)