ボーリング調査強行に対する抗議と県民へのアピール


那覇防衛施設局は昨日の4月20日早朝、辺野古沖リーフ内で単管パイプを海中に投入するなどして新たなヤグラを設置する作業を強行した。しかし,国頭、東、宜野座、金武、石川などの漁民と海上行動隊の断固とした行動によってヤグラ設置は当然にも阻止された。

 前日の19日、私たち県民会議とヘリ基地反対協は、施設局に対して「座り込み1周年集会決議」を手交し,その中で西局長との面談を21日に設定するよう求め,その返答を20日に行なうことを施設局と約束した。しかしなんと施設局は翌日早朝に作業を強行し、午後に入ってから21日の面談拒否を伝えてきた。人を欺くが如き施設局の暴挙は断じて許されない。怒りをもって抗議する。
 
 那覇防衛施設局は19日の申し入れの際に、国権の最高決議機関である国会の場で、国の最高責任者である総理大臣が「辺野古見直し」を答弁した事実を「承知している」と認めながらも、このような新たな情勢下で国の出先機関たる施設局はボーリング調査を強行することなく少なくとも作業を凍結すべきではないか、と求めたことに対しては「天候と安全の条件さえ整えば実施する」と従来の答弁を繰り返すのみで、申し入れに全く耳を貸さなかった。
 
 この倒錯した対応は、施設局が県民の声を政府に伝える姿勢を持ち得ず,出先機関としての機能を完全に失ってしまっているものと断じざるをえない。私たちは那覇防衛施設局の暴挙に抗議し、再度西局長の面談を求めると共にボーリング調査の中止・凍結を改めて要求する。

 そして、すべての県民に訴えます。
 
 辺野古に軍事基地を作らせてはなりません。ジュゴンのすむ豊かな海を破壊させてはなりません。危険な基地はどこにもいりません。ボーリング調査を阻止し、辺野古での基地建設を断念させ、普天間基地の即時閉鎖・撤去させるまであと一歩です。
 
 今が正念場です。辺野古に足を運んでください。県民が立ちあがれば必ず勝利します。県民の総立ち上がりを呼びかけます。
2005年4月21日
                
ヘリ基地建設反対協議会
基地の県内移牧に反対する県民会議


  出典:安里秀雄さん>keystone-ML