【宮城邦治】沖縄国際大学総合文化学部教授
〇平成15年11月27日、16年1月31日

(鳥類について)
1 辺野古崎の平島、長島にはエリグロアジサシ、ベニアジサシといったアジサシ類
が繁殖している。

2 人の立入による影響の他、ボーリング調査等により餌場としての利用が制限され、アジサシ類にとつての辺野古海域の価値が相対的に低下する。

3 アジサシ類が飛来する4月末から9月までの間、繁殖活動への配慮が必要である。

(ジュゴンについて)
4 ジュゴンについて分からないことが多いというのであれば、事前にジュゴンの生息状況を調査した上で、ボーリング調査等を行う必要がある。

5 漁船の航行音と比較しているが、漁船は一時的に通過するだけであるのに対し、ボーリング調査は昼間中行うので、影響も大きくなることが考えられる。

6 ジュゴンの調査は、潮の干満とジュゴンの行動の関係や水中での音の広がりを考慮して行う必要がある。

7 ボーリング調査の期間中はジュゴンの調査を行う必要がある。