From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Fri, 12 Nov 2004 21:28:25 +0900

Subject: [keystone 9834] 阻止行動日誌206日目。富田晋。
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11月10日(水)
・高気圧のはざまで高波が起きていて調査船は調査に出たものの引き帰してきまし
た。

午前8時、辺野古漁港から調査船が出発。かなりの高波のためしばらく様子をうか
がっていました。
午前9時、大型船3隻と小型船6隻が外洋に表われたので私も船を出しました。
調査船は那覇市長選の関係で自粛をしている様子ですが、作業台船を迎えるための用
意を辺野古の沖合いでしている可能性があります。
外洋に大型船3隻と小型船2隻が来ていましたが、私が外洋に出てみると波は5メー
トルに達していて、波が立って反って襲ってきました。船が縦にひっくり返りそうで
した。とてもじゃないけれど「死ぬ」と思うほどの波でした。
外洋に出た小型船6隻もすぐに引き返してくるようでした。私も引き返しました。
午前中に大型船も漁港に帰ってきたためどうやら作業は中断して戻ってきているよう
でした。

座り込みは強風が吹いていましたが来訪者が多く、にぎやかでした。
午後は座り込み参加者で辺野古の浜辺に新しく張られた米軍フェンスにメッセージを
書き込んだリボンを結びました。
「NO WAR」「DONT KILL IRAQ」「辺野古の海を潰すな」などなど色々なメッセージが
書かれていました。
今、辺野古の浜辺につけられたフェンスは現在イラクで使われているものと同じもの
です。違うのは辺野古で使われているフェンスは日本政府の「思いやり予算」(渡し
た知野税金)によって作られたものというところです。
カミソリがフェンスにつけられており、入ろうとすれば切れます。こんなフェンスが
早くなくなるように行動をしていかなくてはなりません。
座り込みにはその後、神奈川から高校生が平和学習に訪れていました。70人以上も
来たので座り込みに入りきらず、テントでしばらく話しを聞いた後、浜辺へと行きま
した。
私からレクチャーをさせていただきました。
「これからの私達に必要なこと。おばぁ達、おじぃ達が体言しています。"わったー
や自分の青春は戦争で何もなかった。だからあんた達には自分の青春を勝ち取って欲
しい。これからの時代は自分達で勝ち取っていかなければ何も生まれない。そのこと
を戦争を通して学びました。"と85歳のおばぁが語ります。私達が沖縄に押し付け
ているものをしっかりと見てください。そしておばぁの言葉に答えましょう。自分達
の未来のために。」高校生達は真剣に耳を傾けてくれました。
これから私達が生きる道はとても厳しい現実があります。就職しても希望を見つけら
れない。そんな世の中に戦争という問題が変えました。しかし、その問題に真剣に向
き合った時に本当に自分達が生きる道が見えると考えています。今、この辺野古から
自分達が自分たちの手で変えていける状況が生まれています。
「面白きなき世をおもしろく(by高杉晋作)」です。希望がないという危機感に襲われ
たとき、本当の希望が見えてくるはずです。