From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Fri, 8 Oct 2004 21:42:14 +0900

Subject: [keystone 9638] 阻止行動172日目。
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10月7日(水)
・午前中に小池沖縄、北方領土開発大臣・環境大臣がキャンプシュワブから視察する
ため、シュワブ前のゲートと海上からの要請行動及び訴えを行ないました。

小池大臣が来沖しました。
小池大臣は沖国大の視察をたったの10分だけだったと聞きました。そして大学前で
「普天間基地を返還してください」「辺野古に基地を作っても何も変わらない」と
いった趣旨のプラカードを持った沖縄国際大学の学生達の訴えにも耳を貸しませんで
した。
辺野古では午前10時40分に小池大臣がシュワブ入りすることを聞き、辺野古のお
ばぁ達もシュワブ第一ゲート前で横断幕とマイクを使って訴えを行ないました。

午前8時30分、漁港から調査船が出港。続いてカヌー隊及び阻止船も出港。
小池大臣が来るにあたり午前中に調査を行なう可能性はなきしにもあらずで、海上で
待機しました。
午前10時10分、リーフ内に調査船が侵入。阻止線をはる。
しかし、いやにゆくりと進んでくる。「誘導」の可能性が強いが、調査をさせるわけ
にはいかない。前日に潜水を行なったあたりで調査船4隻が停泊、が、すぐに動き出
しカヌー隊が止めに入るのを4隻が散会し、撹乱。
他の阻止船から「時間稼ぎのダミーだ、私達に誘導をかけている。小池大臣が来る引
き帰そう。」と報告がある。
すぐに航路内にいた私の船及びカヌー隊は小池大臣が視察を行なう防衛施設局のシュ
ワブ内の施設「現場監督事務所」に向かう。

10時30分、小池大臣が視察をする時間帯ぎりぎりにシュワブ沖に到着。調査船4
隻は調査海域から離脱したとの連絡が入る。やはり「誘導」だった。
海上からカヌー隊はメガホンを使って訴える。阻止船はマイクを使って訴える。
「小池大臣ー。私達の訴えに耳を傾けてください。地元住民の声に耳を傾けてくださ
い。基地はいりませーん。環境大臣としてジュゴンを守る活動に力を貸してくださ
い。ジュゴンを守ってくださーい。」
約、20分に渡って訴える。「防衛施設局現場監督事務所」があるシュワブの丘には
報道陣が20人余り集まっているのが見え、黒服の男達がその周りを取り囲んでいる
のが見えます。あの中心に小池大臣がいる。

環境大臣にも関わらず、ジュゴンを守るために力を注がない。
私(富田晋)は「沖縄・北方領土開発大臣」という大臣制度自体を認めていませんが、
今のこの国はそれを大臣として認定している。「開発」される対象は常に差別される
対象です。
小池大臣が大臣になって最初に行なった行動は自衛隊をイラクに送り出すことです。
許されるものではありません。
大臣はこちらにあいさつをすることもなく、ゲート前ではおばぁ達に目も合わさな
かった。後ろめたさがある人ほど人としての行動さえもしなくなる。
カヌー隊、阻止船は防衛施設局が「ダミー」などを仕掛けてきて、それを見破り、そ
の圧力に負けず小池大臣が来る場所まで必死になってたどり着き、訴えを行なった。
そしてそこで丁寧な訴えを行なっている。大臣に受け答えがあってほしいなどと言う
ことは期待しないが、もし、国と言うものが国民の味方であるなら、そうやって必死
に色々なものを乗り越えてきた人達ほど耳を傾けるべきです。
この国は大臣一人一人の行動を見ても絶対に間違っています。政府は「声無き声を聞
け!!」。

午後、小池大臣が帰り、これから調査があると思い、海上で待機。
昼ごはんを食べていると、漁港に調査船が戻ってきた。覆うラワンまで偵察に行きま
したが、全体が戻ってくる模様。台風の影響で波も高くなっているため、作業を出来
るような状況ではなかったためだと思われます。
どんな状況も現場では最悪の事態を考えて行動をしています。
大臣が来たら「調査はしない」という防衛施設局の卑劣な態度は本当におかしいと怒
りを感じています。わざわざ「ダミー船」まで出したのですから、よほど阻止されて
いる現実を見せたくないのだと感じています。

午後は調査が無かったためそれぞれ体を休め、座り込みでゆんたくをしていました。
一日、一日行動はとても濃く、重く、希望の持てるものです。