From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Sat, 2 Oct 2004 22:23:42 +0900

Subject: [keystone 9581] 阻止行動167日目。
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10月2日(土)
・防衛施設局によるサンゴ礁破壊の調査は行なわれませんでした。

今日は調査もなく穏やかな一日でした。

・これまでの状況の変化をまとめます。
9月9日以降、防衛施設局は何の正当性のない調査を開始した。新聞紙面において
「調査強行」との報道が一面で流れる。しかし、この時に防衛施設局が行なったのは
「ポイントブイ2個の投下」のみ。既成事実として「調査を開始した」とするためだ
けの強行でした。この時より私達はカヌー隊及び阻止船による阻止行動を開始。
それ以降、海上で防衛施設局による「ポイントブイの投下」を阻止し続ける。1本だ
け投下して逃げるという卑劣な作業を防衛施設局が行なう。
3日余りで終える作業に2週間ほどかかり、63本建てなければならないポイントブ
イを54本だけという結果になる。
ダイバー達の生命を盾にしたまたも卑劣な潜水作業を開始する。しかし、「24日ま
でに潜水調査を終了する」とした防衛施設局の作業は私達の阻止行動によって追い込
まれていく。24日までに行なわれた潜水調査はたったの「5地点」だ。25日から
の台風によって28日まで作業は完全にストップ。
28日の防衛施設局による記者懇談会(月に一度必ず行なわれている。)で防衛施設局
は「抗議船との衝突を避けることは配慮せざるを得ない。多少の遅席はやむを得な
い。」「現状から行くと精密なタイムスケジュールで動かすわけにはいかない」「今
後、磁器探査を行なう」と私達の行動によって作業は完全に追い込まれていることを
自ら発表した。
29日から再開された作業内容は25日前となんら変わりがなく、「潜水作業から今
後、磁器探査へ」とあいまいな発表したが、作業は完全に遅れを見せ、午前7時に出
港(いつもよりも2時間も早い。)したりと遅れを取り戻すために奇襲をかけてきた。
遅れれば遅れるほど防衛施設局は追い込まれていく。
その間に県知事は「辺野古反対派住民に憂慮する」などと言ったことを新聞紙面で話
す。名護市長は「辺野古移設に固執しない」と発言。10月1日には小泉首相が「沖
縄の負担の軽減、本土移転案を考えている」と発言。辺野古の阻止行動、宜野湾での
3万人集会によって政府がそういわざるを得ない状況を作り出し、基地建設計画が
根っこから壊れ始めています。

今日はそんな状況がうそのように静かでした。県民大会のため座り込みに参加してい
た人達が身支度を整えに早めに帰ったせいもあります。
せみがなき、緑が風を呼び、海へと吹いていく。生命の海が波の音を立てる。167
日間の闘いに入る前の辺野古はこんな感じでした。167日間というのがいかに異常
であるか、心に染みています。
24時間の体制でずっとやってきました。状況の変化によって陸上の座り込みから海
上へと出て行く。厳しい状況が続いてきたことは確かです。
しかし、それをやり抜いてきたからこそ基地建設計画が根っこから崩れていっていま
す。厳しいけれども貫き通していくこと。出来る、そしてこの問題を終わらせてみせ
る。

そのために再度訴えます。座り込みにたくさんの人達が来てくれることを望みます。
海上で陸上でこの真実の闘いをやりぬくために。

県民大会から午後10時におばぁ達が帰ってきました。やはり那覇の集会に足を運ぶ
のは労力がいります。
集会には3500名が「普天間返還!!辺野古移設反対!!都市型訓練施設反対!!在イラ
ク自衛隊撤退!!」を訴え、与儀公園の集会を終えた後、ひめゆり通り、国際通り、県
庁前までを練り歩きました。
宜野湾の3万人に続いて与儀公園の3500名の怒りの大爆発です!辺野古基地建設
を止めよう!!!