From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Thu, 26 Aug 2004 20:10:26 +0900

Subject: [keystone 9213] 阻止行動129日目。辺野古米軍演習開始。抗議!!
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8月25日(水)
・防衛施設局は来ませんでした。

夏休みだということもあるのか、辺野古には人が溢れています。
大阪の人や名古屋、広島、東京・・・全国からです。
関西の人達はJR大阪駅前へ。関東の人達は国会前へ。
新しく集う人達が表情を変えて辺野古から出て行くそして繋がっていく全国へ。「反
基地、戦争はいやだ」と訴えるために。
次に来る時は辺野古で「エネルギー」をもらう存在ではなく、「これだけの人達をつ
ないできた。」と誇って欲しい。お互いに誇りを持っているからこそ本当の意味で繋
がっていくのだと思います。その人達に次に出会える時のことを思うと希望を感じま
す。

今日の昼、辺野古では米軍が「水陸両用戦車」の演習を開始しました。
沖縄国際大学の事件からたったの12日間で彼らは私達の怒りを無視して演習を再開
させた。
キャンプ・シュワブから海へと出て行き「かたばる」へと向かっているようでした。
水陸両用戦車は「かたばる」から上陸して、国道を封鎖し横切り、かたばるの山奥に
ある演習場へと消えていく。
私はそのことをずっと許せない。何度もその状況を辺野古、かたばるで目の当たりに
してきました。その度にこの沖縄が「米軍占領下」であることを実感してきました。
沖縄国際大学の墜落事件でその憤りはさらに強くなっている。

浜辺で大阪の人達にレクチャーをしている所だった。ので彼女達に「今からかたばる
に行こうと思いますが、皆さんはどうしますか?米軍や警察が私達を排除したりとい
うことは可能性として強いものがあります。それでも行きますか?」と質問しまし
た。
彼女達は強い口調で「行きます!」と答えてくれました。
かたばるへ・・・
かたばる上陸する現場にはすでに米兵がジープで待機しており、私達をにらんでい
た。私はすぐに排除にかかるのだと思っていました。すると、米軍の上官「ゴンザレ
ス」が現れ、私達に話しかけてきた。
「今から演習で危険になる。いても構わないが気をつけて欲しい。抵抗はしないで欲
しい。」との内容でした。
とても屈辱的でした。「あんたらがビーキャーフルじゃ!なめくさりよって!」。
私達が抵抗をしないでいるという前提の彼らを許すことはできない。米軍に殺された
人達を思えばささいな抵抗だったかもしれない。「PEACE」の旗を掲げ、米軍に
訴えることにしました。もう怒りは限界を超えている。

米軍はさきほどまで友好的に接してきていた住民が一変して旗を持ち抗議をし始めた
ので慌てた。しかし、こちらに刺激するようなことはせず、いつもより国道の封鎖す
る範囲を広くした。米軍からすれば苦肉の策で何事もないように抗議も見せないよう
にしたかったのだろう。しかし、逆効果だった。
封鎖範囲が広い上に封鎖しているのは米兵達だ。沖国大のことでピリピリしている沖
縄の人達が「何かあったのでは」と考えるのは普通です。車を横に止め次々に車を降
り、こちらに走ってくる。野次馬的な部分があったにしろ、叫んで抗議するおっちゃ
んやおばちゃんが数人いました。
今は「コザ騒動」が起きる前夜なのだと感じるところです。
私達の鼻がすれそうになるぐらい装甲車のキャタピラが間近にある。しかし、怒りを
抑えることなどできない。「Bring four your home!! US
A!」「NO WAR IN IRAQ!!」「NO NEW BASE!!」米兵
に目を合わせて叫んだ。しかし、まだ止められていない。彼らの演習は朝鮮半島、中
国へと向かうもの。許せない。まだ止められない。そのことを噛み締めなければいけ
ない。

米兵の上官は装甲車が演習地へと入っていくのを確認するとそそくさとジープに乗り
現場を離れた。
私達もすぐに現場を離れた。私は一度戻り事務所であれこれしていたら、自分がかた
ばるに電池を落としたのを思い出し、かたばるに戻った。すると警察車両が数台現場
に止まっている。見るとIさんが公安警察に取り囲まれている。
バイクからすぐに降りる。あたりを見ると米軍の「MP(米軍警察)」が来ている。
MPとさきほどいた上官が何かしゃべっているのが見えた。上官は私に気づかずに
去っていく。
Iさんは公安警察の嫌がらせの事情聴取で少しパニックを起こしていた。急にそんな
ことをされればびっくりする。
その場を私に任せてもらいIさんには帰っていただいた。
警察は右が高圧的な人間、真ん中はやさしそうな人間、左は年配だった。まるで配置
が決まっているのかとおもうほどです。
「あんたは12時にここにいたのか!」「事情聴取させていただこうか。」高圧的
だ。「どこの誰だあんた達は。」と私。「石川署の公安課だ。」と答える。「私は辺
野古で座り込みをやっているものだ。事情聴取する権利はあるのか。その前に聞かな
ければならない。今回の沖国大の事件をどう思っている。県警が入れないというのは
屈辱的なことだろう。そのすぐあとにこうやって演習している。そのことに怒りはな
いのか!!こうやって事情聴取することは問題とは思わないのか!!」と私。「管轄
外ですから・・・」と警察側。「なら話にならない!!」私はバイクにまたがり辺野
古へと帰った。
公安警察は「住民からの通報があった」としている。けれど「MP」がいて上官が来
ていたことをどうせつめいするのだろうか。米軍が動いたことは間違いない。怒り心
頭だ。この日本政府と米政府のあり方が次々と目の前で明かされていく。

午後5時30分、水陸両用戦車は6台がキャンプ・シュワブに期間した。8台行った
はずだが、故障のため2台はおいて来たということだった。
この水陸両用戦車にも「DU(劣化ウラン)」は使われているのだろうか。怒りは収
まらない。一人一人の力でこの演習を止める力を呼び起こしていかなければ戦争は止
まらない!!