From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Tue, 17 Aug 2004 23:11:35 +0900

Subject: [keystone 9168] 阻止行動日誌121日目
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8月17日(火)
・防衛施設局は来ませんでした。

沖縄の状況は一気に動き出しています。
・「宜野湾市議会」では17日午前に「SACO合意の見直しと、普天間飛行場の辺
野古移設案の再考」などを求める抗議決議と意見書案を全会一致で採択しました。辺
野古沖移設が再検討を促す決議は県内で初めてです。
その他にも同日午前「沖縄市、具志川市」の両市議会で抗議決議・意見書の採択を全
会一致で可決。
沖縄市・「普天間飛行場の移設前返還」
具志川・「同飛行場の閉鎖と早期返還」
・「北谷町、嘉手納町」でも抗議決議・意見書の両案を可決する見通し。
・「豊見城市議会」も同日午前に抗議決議・意見書の採択を全会一致で可決。被害者
への謝罪と補償、普天間基地早期返還、早期の日米地位協定の見直しなど、かなり具
体的な内容を求めている。
・「名護」は。
「辺野古移設の見直し」を含めるかどうか対立。審議が延長し、市議会の開会のめど
は立っていない。
・「県議会」も「辺野古移設見直し」を含めるかどうかで対立。結局、「普天間基地
早期返還」だけで「辺野古移設見直し」はもり込まれなかった。
しかし、「抗議の声は県民の総意になりつつある。」県議会議員はそれを紳士に受止
めるべきだ。

宜野湾市議会の抗議と意見書は「基地が存在する限り宜野湾市民は常に生命と財産が
危機にさらされ、不安と恐怖による怒りは限界を超えている。これまでも事故の度に
抗議してきたが、日米両政府は”遺憾””再発防止”と繰り返すばかりで実効性がな
く、事故が後を絶たない。」と怒りを込めて読み上げている。
これだけ差別されてきて、これまで日常茶飯事にこのような事件が起こり、今回ここ
までの事件を引き起こされのにも関わらず、ないがしろにされた。怒りは爆発してい
る。

以下、「宜野湾市・米軍へり墜落事故抗議決議全文」

[米軍ヘリコプターの民間地への墜落爆発炎上事故に対する抗議決議]
 平成16年8月13日、午後2時15分ごろ、米海兵隊所属のCH53D型ヘリコ
プターが、民間地域の沖縄国際大学本館に接触して墜落、爆発炎上した。絶対にあっ
てはならない最悪の事故が発生し、一歩誤れば市民多数の命さえ奪いかねない大惨事
になるところであり、激しい憤りを覚えるものである。
 米軍所属の航空機事故は、復帰後だけでも70数回を超え、昨年の6月20日にも
同型のヘリ事故が発生したため、本市議会も即刻強く抗議し、住民じをょ憂くうでの
飛行訓練の中止や原因究明を求めてきたばかりである。これまでこの種の事件、事故
が発生するたびに何度となく抗議してきたが、その度に日米両政府は「遺憾」や「再
発防止」等の発言を繰り返すばかりで実効性のが全くなく事故は後を絶たない現状で
ある。
 米軍口普天間飛行場は、市のど真ん中に存在し大事故の危険性が指摘、予見される
中で「起こるべきして起きた、当然の事件」であり、決して偶然ではない。今回の事
件により米軍乗員3人が負傷し、民間人に負傷者は見られないものの、現場では広範
囲にわたって期待の一部や破片が飛び散り、民家の鉄製のドアを貫通したり、乳児の
寝室の窓ガラスが割れるなど、基地の存在そのものが住宅の中で安全でないことが証
明された。
 さらに、日米両政府を盾に、米軍により事故現場への立ち入りが制限され、沖縄県
警をはじめ、日本側の関係者が事故の検証さえ出来ないなど、異常な事態が続いてい
る。
 米軍基地が存在する限り、市民、県民の死の恐怖に陥れるこうした事件、事故は絶
対になくなるものではない。われわれ宜野湾市民は、常に生命と財産が危機にさらさ
れ、 その不安と恐怖による怒りは限界を通り越している。
 よって8000人余の市民、沖縄県民の貴い生命と財産を守る立場から今回の最悪
の米軍ヘリコプター墜落事故に対し、激しい怒りを込めて抗議すると共に下期の事項
が速やかに実現されるよう強く要求する。

1、危険この上ない普天間飛行場を早期返還すること。
1、SACO合意を見直し、辺野古沖への移設の再考を求める。
1、日米地位協定の抜本的改定を求める。
1、被害の徹底調査と誠意ある完全補償を行うこと。
1、事故原因を徹底究明し、速やかに県民に明らかにすること。
1、住民地域上空での全機種の飛行及び訓練を直ちに中止すること。
1、すべての米軍航空機の一斉点検、整備を行うこと。

異常を決議する。平成16年8月17日 宜野湾市議会。


今、立ち上がることは戦争に向かう全ての状況を変えられるということ。
私達大和、そして、大和に住む人々に求められているのは自分たちの生きている場を
現場として、沖縄を孤立させないこと。基地を作らせない状況、そして未来を作るた
めに私達は問われている。
今回の状況を踏まえて、辺野古のこれからの状況を考えると県はとことんこの事件を
利用し、辺野古基地建設への着工を進めるだろうと思っています。今彼らがそれをし
なければならないのは、彼らが恐れていたマグマに火がついてしまったからです。
小泉首相はもう一度「沖縄戦」を沖縄に押し付けようとしています。それを本気で小
泉首相が考えているならば沖縄の人々の全てを敵に廻してでもこの辺野古基地建設を
強行しなければならないはずです。平和を願う人達を潰すために。
95年の8万5千人集会を彷彿とさせる状況が到来した。私達の側が世界を変える状
況が出来た。だからこそ、小泉首相、ブッシュ大統領はなおさらにあせっています。
彼らが生き残る道はさほどもう残されていないのですから。
世界戦争が始まるか、私達が世界を変えるのか。イラクの戦争を止める、辺野古の基
地建設を止める、その状況は今、確実にこの沖縄から作り出されようとしています。
今、私達の闘いは始まったばかりだ。
これから生きる道は勝ち取っていかなければ何も生まれない。