From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Sun, 1 Aug 2004 23:25:26 +0900

Subject: [keystone 9031] 阻止行動105日目。沖縄は真夏です。
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8月1日(日)
・防衛施設局は来ませんでした。座り込み105日目。

ついに、8月です!沖縄はものすごく暑く、熱くなっています。日差しの下にいると
10分と待ちません。この暑さに体調を崩す人も少なくなく、心配している所です。
それに比べておばぁ達は本当に元気です。若者はだらしがないです。
「家は暑くて大変。逃げてきたさぁ。」と守る会事務所に来ます。しかし、命を守る
会の事務所はさらに暑いらしく、(トタン家の上に風が抜けないので)「ハッシャッ。
テント行って来るさ。」とそそくさと座り込みに出かけていきます。
アキサミヨぉ事務所にいなきゃならない私はどうなる、なんて思ったりして。

今は満月、「大潮」です。
昼はこの時にあわせて海に出る人が多いようです。毎日のようにカツオやらウニやら
アジケー(シャコ貝)やらサザエやらが水揚げされています。うーーん。辺野古の海っ
てとっても豊かです。
夜、街頭の少ない辺野古の空は満月と天の川だらけになります。そして蛍がぽつりぽ
つりと飛んでいます。
満月があまりに幻想的に海を照らすので、歌でも作りたくなる気分です。これは、座
り込みをして、泊り込みをしている人だけが味わえる特権ですね。

名護では、「名護まつり」が昨日、今日と行われています。
おばぁが名護まつりの花火が良く見える橋の上に見物に行ったそうなのですが、「い
やぁ、皆考えることは一緒よ。カップルだらけで生きたここちがしなかったわ。」と
一言。
「明日は晋と行こうかしら。」ってえっ!!・・・・おばぁ、ちゃかさないで。そりゃ
見に行きたいけれど。

辺野古の話を良くしてくれるおいちゃんが色々と教えてくれます。
「昔の辺野古は墓が三つに別れていたんだ。」
「三つしかなかったんですか。」
「そうさ、とにかく"島袋"姓が多かったし、いちいちわけていてもな。そういうしく
みだったのよ。」
すると祐治さん「わしも昔の姓は島袋だったらしい、ややこしいんで金城になったと
かで。」と話す。
「辺野古は壕が多くてな、ちっちゃい頃はその中で良く遊んでいた。あの漁港にある
岩があるだろう、あそこの裏手も大きな壕になっている。ベトナム戦争の時にはね、
米兵が軍から逃げてそこに住んでいたんだ。よっぽど戦争に行きたくなかったんだ
ろ。そろそろ、誰か住み着くんじゃないか。イラクに行きたくないやつが。」とおい
ちゃん。
「へぇーーー」
本当にあった話だから驚きです。いやぁ、たまに誰か住んでいないか見に行ってみよ
う。
辺野古はとっても奥深いところです。辺野古を「この辺野古の海の上にある島には龍
の頭が置いてある、ここは聖地だ」という人もいます。しょっちゅうそういった神事
があるのはそのためなのでしょう。
いつもいると同じ風景に見える辺野古もそういった話を聞くことでなんだか興味深
く、改めてすごい所なんだなぁと思わされます。