From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Thu, 29 Jul 2004 19:41:19 +0900

Subject: [keystone 9021] 阻止行動102日目。辺野古より、晋。
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7月29日(木)
・防衛施設局が午後3時30分にきました。

午後3時30分、防衛施設局長が代わってからの初めての訪問でした。車2台、施設
局員8名、業者が2名、運転手2名。公安警察車両1台。こちらは平良夏芽さん、大
西照雄さんが代表者として対応しました。その時間座り込み参加者は50人以上いま
した。

防衛施設局は前回はいつもどおり、「基地建設を進める」「今すぐ立ち退いてほし
い」という。
それに対して平良夏芽さんは今まで基地によって受けてきた被害、そして現在の基地
はイラクの人々を殺し、朝鮮半島へも行こうとしているということを話しました。
印象に残ったのは「この間までわらバーだった、この間まで僕達と一緒になって海で
遊んでいた米兵達は一旦外に出たらあんなに残虐なことをしてしまう。彼らはこの基
地の中で人格を破壊されていくんだ。あなたたちは国民を防衛するといいながら米兵
達の人格破壊に手を貸しているのですよ。そしてその米兵達はイラクへと飛び立っ
た。本当に防衛するということは彼らをイラクに行かせない、そして人格を破壊する
基地を造らせないことじゃないのか。」という夏芽さんの話。
「・・・・・」施設局職員は答えられませんでした。
仕事上答えられないのは分かります。だから、心に刻んでほしい。
人として私達が本当に必要なものが「基地」なのか「防衛」と名を借りた侵略行為な
のかを考えてほしい。
午後4時30分に防衛施設局員は引き上げていきました。
仕事で来ている彼らの「チム」の部分に訴えていかなければならないと思います。人
はそんな簡単には変われない、けれどそれは私達が自分を引き受け、訴え続けること
で人の心を揺り動かせるのだと思います。
「このことをチムに染めてほしい」と夏芽さんは最後に職員達に話していました。

※その夏芽さんは8月2日〜3日まで国会前の座り込みを行います。以下その文章。


平良夏芽です。辺野古の座り込みも102日を越えました。本来は、辺野古では
なく東京の国会前で座り込みがなされるはずだとずっと思っていたのですがその
ような動きはなかなか伝わってきません。私たちの声を届けるべく選出された糸
数慶子議員の初国会の時に、辺野古の想いを携えて国会前に座り込むことが必要
だとテントの下で話し合いました。しかし、那覇防衛施設局長が変わったばかり
で辺野古は予測不能な緊張の中にあり、多くの者が長期間留守をすることは許さ
れない状況があります。そこで、私(平良)が一人で国会前に座り込むことにし
ました。平和市民連絡会の共同代表の一人として、そして辺野古座り込みの有志
として東京に行ってきます。8月2日(月)〜3日(火)の午前8時から夕刻ま
で座り込みます。関東地方の仲間のいる方はご連絡下さい。共に座り込む仲間を
募集中です。


以下、「辺野古100日集会」で配られた「100日集会アピール」。


新基地建設阻止座り込み100日集会アピール

去る4月19日早朝に那覇防衛施設局によるボーリング調査を阻止し、座り込みを
行ってから本日で100日目を数えました。
 この100日間、私たちは基地建設は絶対に許さないとの思いを込めて、猛暑の日
も雨の日も、台風襲来の日も1日とも欠かさず座り込みを続けて来ました。この先頭
に立って頑張ったのが辺野古のおじーおばーたちでした。
 おじーおばーたちは、工事を強行しようとする那覇防衛施設局職員に対しときには
「どうしても工事をするというなら私を殺してから行きなさい」と立ちはだかり、あ
る時は「戦前戦後、何もないときも海のものを食べ子や孫を育ててきた。この豊かな
海に基地は絶対につくらせません」と詰め寄り、辺野古の海に一歩たりとも踏み込ま
せませんでした。
 おりしも、座り込みの最中に行われた参議院選挙では、新基地建設反対と普天間基
地の無条件返還を掲げた糸数慶子さんが基地建設推進の候補者に大差をつけて圧勝し
ました。その直後に、宜野湾市の伊波市長が訪米し普天間基地の早期返還と辺野古移
設反対を訴えアメリカ政府をゆり動かしました。又、世界中から1500人が参加し
て開かれた「第10回国際サンゴ礁シンポジューム」でも、サンゴ礁を破壊に追い込
む新基地建設問題が大きくクローズアップされました。
 いま、おじーおばーを先頭にした私たちの行動は、全県民、全国民、いや全世界の
人々に大きな共感の輪として広がり続けています。
 先日のマスコミによる世論調査でも普天間基地の県内移設反対が6割を超え、辺野
古移設賛成はわずか7%に過ぎない結果が判明しました。1997年の名護市民投票
で示した「名護移設反対」の民意は沖縄県民の確固たる民意として輝き続けているの
です。もはやいかなる理由を持ってしても県民の意志を無視したり抑えつけたりする
ことは許されません。
 一方、アメリカ政府からも「見直し」を求められていながら、日本政府と稲嶺知
事、岸本市長がいまもなおしがみついている「SACO合意」は今や完全に形骸化し
ていることは誰の目から見ても明白です。
 来年は戦後60年を迎えますが、沖縄にはいまも全国の米軍専用施設の75%が集
中しています。私たち県民は、もうこれ以上軍事基地の犠牲を受けるわけにはいきま
せん。イラクの人々、世界の人々を殺戮する軍事基地をつくらすわけにはいきませ
ん。私たちは命をかけて豊かな辺野古の海を守ります。命をかけて戦争の為の軍事基
地建設を阻止します。これが私たちの願いです。私たち県民の使命です。
 本日の座り込み100日目にあたって、私たちは県民の頭越しに基地建設を強行し
ようとする日米両政府と稲嶺知事、岸本市長に強く抗議するとともに建設を断念させ
るまで断固として座り込みを行っていくことを改めて表明します。
そして全県民、全国民に対して新基地建設反対に立ち上がるよう心から訴えます。

                             2004年7月27
日 
                ヘリ基地反対協議会、基地の県内移設反対県民会