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Date: Fri, 28 May 2004 09:13:46 +0900
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Subject: [keystone 8784] 阻止行動39日目。おじぃの話。「子ども達を戦場に連れてゆくためにきたのか。」
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5月27日(木)
・防衛施設局は午後4時ごろに来ました。

今日も防衛施設局が来ました。
午後4時10分、車2台と8名をつれて。
座り込みにちょうどカヨウのおじぃが来ていました。
「あなたたちは子ども達を戦場に連れてゆくためにきたのか!!」と熱のこもったカ
ヨウのおじぃの声が響き渡る。
「今、私が調子を悪くするとたくさんの人達がお見舞いに来てくださる。色々と助け
ていただいている。しかし、あなた方に問いたい、戦時のときに誰か見舞いに来てく
れると思いますか?」おじぃが聞く。
「えー・・・ど、どうでしょうか。ちょっと分かりませんが。」と施設局職員。誰も
が答えに詰まる。
「見舞いは来るよ。」おじぃ。
「・・・・・??」職員。
「銀バエがね。」おじぃ。
全員が声を詰まらせていた。沖縄戦を軍人として強制的に参加させられ、そしてけが
したおじぃからすると当然の答えであったのかもしれない。
「それが戦争なんだ。」銀バエの嫌なあの音をおじぃは今でも夢で見るという。
「うじのときは毒を吸い出してくれるからとても気持ちが良いものだ。ただ、穴とい
う穴に入ってくるからよ、目の中に入られるととる時にものすごい痛いんだ。」よく
私にそういって戦争のときに受けた傷を見せた。

沖縄戦を経験したおばぁ、おじぃからすればこの闘いは当然であり、自分たちの尊厳
を取り戻す闘いなのかもしれない。もちろん私はそれを当然としてはいけないと考え
ていますが、堂々として誇り高く座っている、何事にも臆せず向かっていくおばぁ達
を見るとその歴史の重みを感じます。
沖縄の背負ってきたこの数百年、そして名護市民のこの8年はそれほどまでに厳し
く、重く、誇り高いものだと感じています。

防衛施設局は4時30分には引き上げていきました。

金武町では監視活動が続けられており、資材搬入に警戒を強めています。