From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Thu, 30 Dec 2004 23:20:03 +0900

Subject: [keystone 10103] 阻止行動日誌256日目。富田晋。
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12月30日(木)

沖縄県内。
県内では辺野古以外の場所で県庁前での座り込み、山口洋子さんが那覇防衛施設局前
でのハンガーストライキ(断食の座り込み)を10日以上も続けました。
県内の大学生達も動き出しています。沖縄大学では「辺野古クラブ」というサークル
ができ、辺野古を懸命に支え、辺野古の問題を持ち帰り学校で広げてくれています。
沖大生は辺野古でも一緒になってヤグラに上りとめ続けています。本当に心強く、県
内の大学生が動いてくれていることで私達にとっての大きな希望でもあります。
那覇のパレットクモジ前では県内の専門学校に通う男性が一人で「辺野古座り込み何
日目。座り込み参加者募集」の看板を持って訴えています。
その他にも多くの行動が起き、集会が開かれ、辺野古の闘いは島ぐるみ、全国ぐるみ
へと発展していっています。

全国で来年はさらに多くの行動を起こしていかなければなりません。呼びかけあい、
人を繋ぎましょう。

今年は本当に多くの出来事と共に過ぎ去っていきます。
どんな言葉でも全てを言い表すことは出来ません。いえることは1つだけです。杭を
いまだ私達は一本も打たせていません。私達は今年勝ったのです。国という大きな存
在に。
沖縄から、全国から互いに助け合うという関係を作り出し、その中で多くの人達が立
ち上がり、辺野古に集まりました。海人が集まり、海上でも状況は覆り、それは来年
へと確実につながっていくものとなりました。
完全に基地建設を止めるために後一歩のところまで来ています。
しかし、本当に基地建設を止めるためにはまだ力が足りません。
イラクへ自衛隊を派兵するという戦時下の日本の中で辺野古の基地建設は戦争をとめ
るか否かの最大の決戦の場所となっていきます。国は自らの命運のために必死になっ
て私達を潰そうとするでしょう。しかし、沖縄の怒り、人としての怒りはそんなもの
で潰れるものではありません。
そのことを命を守る会のおじぃ、おばぁ達の8年間が証明しています。海人が証明し
ています。日本で共に行動して下さっている全ての人々が証明しています。
私は人を信じ続けます。この辺野古が戦争や差別を失くすための大きな希望になって
いることを信じています。
命を守る会の忘年会の席で命を守る会の78歳のおばぁが「7年間頑張ってきまし
た。また明日から頑張りたいと思います。」と話しました。一言だけですが、涙が溢
れました。その言葉を受け止めて来年もさらに良い年にしたいと願っています。
この闘いは絶対に勝てます。それが確信に変わった年なのだとまとめたいと思いま
す。

この日誌を一年間という長い期間見てくださっている全ての皆様へ。未熟な文章を温
かい眼差しで受け止めてくださり心から感謝いたします。
来年も皆様と闘いの場で出会い、分かち合い、そして闘いのない平和な場で出会える
ことを切に願います。これからもよろしくお願いいたします。

イラクの人々へ、大和人である私は沖縄の人々へ、世界ので差別され殺されている全
ての人々へ、心から愛する人へ、私は大きな謝罪の意を込めてこの理不尽な社会を世
界を変えるために行動し続けることを誓います。辺野古の基地建設を止めることを誓
います。

最後に立っているのは私達だ。絶対に負けない。
来年はもっと楽しい一年にしましょう!!!


終わり。