From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Sat, 11 Dec 2004 22:31:31 +0900

Subject: [keystone 10011] 阻止行動日誌236日目。富田晋。男性が突き落とされた!!!防衛施設局、業者に訴えを!!!
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12月10日(金)
・防衛施設局による違法な強行調査に対して阻止行動をしました。

昨日の午後7時、辺野古漁港に不穏な動きがありました。ユニックトラック(釣り上
げをする作業用のトラック)が漁港に入り、資材を降ろしていました。何事かと思
い、何人かで漁港に行きました。すると、ボーリング用の資材を作業船に積み込み明
日の準備をしていました。
昨日の調査の奇襲を可能にしたのは昨夜の内に資材を運び込んでいるからでした。卑
怯な手を使います。漁業組合に対してこのことを話したところ「防衛施設局及び業者
が個人に対して指示をしている可能性がある」とのこと。
こういう形で漁民と私達との対峙をさせようというのか。絶対に許せません。

今朝はいつもよりも早い時間に集まり、カヌー、阻止船が出港しました。
午前7時にはポイントに着きました。昨日完全に作られてしまった東のポイントは
ボーリングの状態に入るので、絶対にそれはさせてはならないと海上座り込みは多く
の人が集まりました。私は昨日と同じく西のポイントへと急ぎました。

午前8時、辺野古漁港より作業船8隻が出港。
5分後にはポイントへと向かってくる。昨日と同じく、東のポイントと西のポイント
に作業船が集合し集中的に作業を強行しに入ってきました。
西のポイントでは、5隻の作業船が単管足場を取り囲む。私の船は資材を上げさせて
はならないと船を足場に横付けする。
5隻の作業船から7名の作業員が強行突入をしてきます。私の船がいる他の場所から
の資材搬入をとめるために必死の阻止行動が続きます。
その足場で座り込みをしている人達を作業員が押さえつけにかかる。
作業員2人が私の船の係留ロープを外そうとする。作業船1隻が私の船と単管足場の
間に強行的に突っ込んでくる。「危険だ!!やめてくれ!!」止まらない。とめなくては
・・!!
海上座り込みの人達も係留ロープをはずさせまいとそのロープを守るために3人が張
り付く。
作業員が7名の他に何人かが単管足場の上に上がってい来る。現場の緊張がさらに高
まる。係留ロープを守っている3人に作業員が掴みかかる。「係留ロープを外せぇ
!!」作業船から指示が飛ぶ。
守っていた2人が引き剥がされる。私も突っ込んでくる船を必死に押さえる。作業員
が掴みかかってくるがロープを死守する。外されれば機材を上に上げられてしまう。
絶対にさせない。作業船が入るのを完全に阻止しました。
単管足場での攻防が激しさを増している。後ろで防衛施設局員がビデオをまわしてい
る。作業員は座り込みをしている人々から触られてもいないのに「暴行された!!落ち
るー、落ちるー!」と言いながら海に落ちました。明らかにでっち上げるための演出
です。絶対に許されない。
そして、こちらでも演出するかのように「落ちるー、落ちるー!」と叫んでいる。そ
して座り込みの人につかみかかり一緒に海へと転落。外側の海だったのでまだ良かっ
た。
作業員とカヌー隊が2人とも足場に上ってくる。上ってきたカヌー隊の人が単管から
単管へと移ろうとするその時に作業員が後ろから首根っこをつかみ引っ張った。
次の瞬間、カヌー隊が単管足場の中で転落。「まずい!!」私はつかみ落とした作業員
に抗議する。「前回反省は何もないのか!!」。落ちたカヌー隊が「頭を打った!後ろ
からつかむやつがあるか!!」と怒りの声を上げる。作業員は「演技だ!!うそだ!!」と
罵声を浴びせている。自分で引きずり落としたにもかかわらず!!
単管の上に落ちたカヌー隊の男性が一言二言抗議した後に何もしゃべらなくなった。
「様子がおかしい。」船の上にいた女性に確認しに飛び込んでもらう。
「意識はあるか!!!」「意識がない!!!」・・・!!!!
「息はあるのか!!」口に頬を当てて確認している。「していない・・」・・・・!!!
なんてことだ!!!
作業員達がそれでも作業をしている!!「一人が意識を失っている!!!作業を中断しな
さい!!」。しばらくして「作業を中断する」と返事が返ってきました。その間も落ち
た男性に呼びかけ続ける。体全体が痙攣して口が小刻みに震えている。息を確認する
と息はしていた。
5隻の作業船の周りに2隻の阻止船が駆けつける。
「この船は離す!!作業は中断してくれ。彼を陸に上げる。」一刻を争う。私は陸に向
かった。救助及び作業の中断という経過の中で、この時点で落ちてから10分が経過
している。まだ意識がない!!
漁港に向かう。その途中、落ちてから13分が経過した時点で男性はやっと意識を取
り戻しました。「どうだ!!意識はあるか!!」「落ちたときに目の前が真っ暗になって
・・・」と男性。とにかく猛スピードで漁港に入りました。
漁港に私が着くと同時ぐらいに救急車が到着。
落ちた男性は立てなかったので全員でひきあげ、救急車に乗った。受け答えは出来て
いた。なんとか生命の危険はなかった。

その後、作業は中止に追い込まれました。彼の体をはった阻止は作業を完全に中断さ
せるに至りました。
その後私は弁護士を交えた海上保安庁の事情聴取や各社からの取材の応対などにおわ
れていました。

弁護士とヘリ基地反対協の代表者が「キャンプシュワブ内にいる現場監督責任者に会
わせて頂きたい」と那覇防衛施設局に問い合わせをしました。
応対したダナ広報室長はまず「自分で落ちたという報告を受けている」と話した。一
体どんな報告なのだろうか!!それを繰り返すのでこちらも抗議をし「そちらにそのよ
うな情報しか言っていないのだからこちらで現場の責任者と話させていただきた
い。」と弁護士。するとダナ広報室長「たったの50センチ上から落ちた程度でしょ
う??なんでそんなことでこちらが対応しにゃきゃならんのです。」と応えて、一方的
に電話を切った!!!なんという人だ。人を人と思っていないのか!!!意識を失い、一時
は呼吸をしていなかった男性に対してそういうことを言える神経とはなんなんだ!!!
さらに明確にしていかなければならない。50センチ上からではありません。少なく
とも1メートルの地点、男性の身長をあわせて2メートル50センチ以上の場所から
落下し、海中の単管に頭を強打している。そして作業員はライフジャケットを後ろか
らつかみ、引き釣り落としている。決して「落ちた」のではない。

そして事件が起こった現場に防衛施設局員はいたのです。自分達の「ビデオ」を撮る
ために!!しかし、その防衛施設局職員は静観するだけであり、一度めに落ちた際も何
も注意の指示を出さず、そして男性が頭を単管で強打した時も何も指示をしなかっ
た。
さらに、「作業の中断」を指示したのも作業員達でした。監督責任を厳しく追及しな
ければなりません!!絶対に許せないものです。

それを「男性は勝手に落ちた。たった50p上から落ちただけで、我々が対応する必
要はない。」などとよくもいえたものだ!!!「目の前で人が死んだ」と思う瞬間にい
たのか!!!何様のつもりで人様の生命を防衛施設局は、この国は弄ぶのか!!!人の生命
をなんだとおもっている!!!
人が死に掛けた!!!作業を中断し、基地建設を白紙撤回させる声を全国で拡大して下
さい!!!この日誌を使って呼びかけてください!!!各地の防衛施設局に抗議の訴えをし
てください。防衛施設局のお抱えの業者である応用地質およびサンコーコンサルタン
トに抗議の声を集めてください!!!もう絶対に許せない!!!この作業をとめるための本
気の声を辺野古から全国から世界からこの国に!!

防衛施設庁

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(03)3268−3111(大代表)
・各地の防衛施設局の問い合わせ先はここから行けます。[http://www.dfaa.go.jp/]

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