【香村眞徳】琉球大学名誉教授
○平成15年11月27日、1月9日

(ジュゴンについて)
1 沖縄のジュゴンの行動は、はっきりと解明されたわけではなく不確定要素が大きい。ジュゴシヘの配慮としては、日の出、日の入りから1時間の余裕を見るだけでは足りないように思う。

2 夜間にリーフ内に採餌のために入ると言われているが、それも推定でしかない。そうだとしても、陸域の騒々しさが理由でやむなくそう仕向けられているだけであろう。

3 中城湾より金武湾で多くみられるのも、中城湾に比べ漁船の数が少ないからかもしれない。

4 防音対策としているものについては、どの位の効果があるのか、データを示すべきであろう。

5 櫓の存在がジュゴンにどう影響するかも分からない。

6 どこかで広く意見を集める機会が必要である。

(藻場について)
7 海底写真は不鮮明である。

8 藻場に対しても、例えば、ボーリングの穴が崩れてポットホールのようなものができるなどして、影響を与える可能性があるのではないか。