政府の方針については、外務書ウェブページ参照
NGO活動はPDF download
(AREU A-Z August 2006)
2002 年以来、非営利的な NGO はどうあるべきでかつどうあるべきでないか、また、アフガニスタンでの NGO 活動の責務および透明性を高める(強化する)ことを明確化する2つの発議(主導、自発性)が行われている。その1つは NGO 法規で、 NGO は何か、 NGO の許容活動範囲、体制基準、内部管理の確定(判断)および NGO の報告義務の明確化、現在 NGO として登録している営利機関を事業として設立可能化、 NGO の透明性と責務の強化を立案する。 NGO 法は 2005 年 6 月に通過(可決)された。
2 つ目はアフガニスタン特定の NGO 行動規範で、自治機構として NGO 団体が立案した。全ての署名者(調印者)の透明性、責務、職業基準(適格基準)を確実にする。
アフガニスタンの主な4つの NGO 調整団体である Agency Coordinating Body for Afghan Relief (ACBAR) 、 Afghan NGOs Coordinating Body (ANCB) 、 Southern and Western Afghanistan and Balochistan Association for Coordination (SWABAC) 、 Afghanistan Women's Network (AWN) が合同で行動規範の文章を起草した。
NGO 団体は 2005 年 5 月 30 日、公的にアフガニスタン NGO 行動規範に参入(着手)。行動規範の調印者となるには、法的登録文書、調整団体会員資格、財務記録、その他組織文書等の NGO 状況を照明する書類を提出しなくてはならない。この文章を書いている時点で、 86 もの NGO 団体が申請手続きを始めており、 ACBA の行動規範事務局により処理されている。
(AREU A-Z Guide August 2005)
( JCCP 林裕)
4.2.1. 入国
航空機での入国が最も無難。陸路は、治安情勢を勘案すると、あまり薦められない。特に、利用する車輌が、白のランドクルーザなどの場合、容易にターゲットとして襲撃者に認識される。
ドバイ経由での入国は、イスラマバード経由の入国より安全と思われる。もっとも、この点については各 NGO で意見が分かれると考えられるため、派遣元団体本部の事前合意・明確な指示が必要。
4.2.2 ビザ
日本におけるアフガニスタンビザの申請料は、最短滞在期間 15 日、 3,750 円で、高めの印象。長期滞在の場合は、アフガニスタン入国後、 有料でビザ延長(日本と比較して多少安価) をすることを勧める。写真 2 枚、事務所からの要請文を添付する必要があるが、 JCCP の経験では早ければ 1週間で 取得可能。
4.2.3 保険
日本人の保険については、日本の保険会社が妥当。特に、契約時には戦争特約に関する合意を保険会社と交わす必要があると思われる。アフガニスタン人スタッフに対する有用な保険は、現在のところ妥当な情報がない。
4.2.4 食事
アフガニスタン料理は、油っぽいため、日本人はおなかを壊しやすいようである。油の量が多い場合、日本人の胃腸では消化しきれず、下痢になる場合が多い。水道水は、上水に下水が混入するなど、水道水にもかかわらず、大腸菌が大量に混入している場合がある。そのため、水道水は飲料水としては信頼が置けないため、市販の飲料水を購入、携帯が必須。特に、夏季は 40 度前後の気温となるため、脱水症状を起こしやすいので水分の補給には気をつける。
カブール市内でも、コレラが発生しているので、外食はできる限り避け、食べ物は各自での加熱処理を原則とする。最低でも 1.5 ?の水が生命維持活動を 24 時間継続するのに必要とされる。
劣化ウラン弾の懸念もあるため、アフガニスタン南部で生産された食料の摂取は、劣化ウラン弾による被爆の恐れがあり、できる限りの注意が必要。恒常的な頭痛、めまい、食欲減退などが見られた場合には、念のための診察が必要と思われる。
4.2.5 健康管理
- 精神状態を健全に保つことにより免疫力を高め、健康状態維持の一助となる。また、健全な精神状態は、迅速で正確な判断に不可欠であるため、 R&R を確保することは重要である。
慣れない食事、また非常に油っぽいアフガニスタンの食べ物で体調を崩しがちになるので体力、体調の維持管理のために、できる限りの運動を行うことも有効である。特に、アフガニスタンは全体的に標高が高いため、日本で育った者は、当初頭痛もしくは、思うように体が動かないなどの状況に陥りがちである。従って、運動などを行うことにより、体調を標高 2000 メートル前後のアフガニスタンにならすことも有効である。
3 ヶ月に 1 度程度は休暇などを利用して国外にて休養することが、精神を健全な状態に保ち、仕事の効率を維持するのに役立つ。日本大使館医務官は、 2 〜 3 ヶ月に 1 度の R & R を薦めている。
4.2.6 安全
- アフガニスタン全土で地雷が敷設されており、不慣れな場所での移動は、地雷に触発する危険が大きい。徒歩での移動は極力避けるべきである。
- 徒歩での移動を余儀なくされた場合は、足跡をたどって歩くとよい。
- 興味を引く軍用車両やその部品、破片など戦闘時に使用されたものには極力接近を避け、接触をさける。
- 付近の様子に気を配り動物の死骸、枯れた草を発見した場合は、格段の注意を払う。これらは、化学兵器が使用された形跡を示している場合がある。
- 2005 年 9 月 18 日に議会選挙を控え、誘拐、襲撃等の危険性が高まっている。カブール市を始め、都市部においても、治安が確保されているとは言いがたいため、外出に際しては、通信機器(無線、携帯電話、衛星携帯電話)の携行、飲料水、出発と帰着時間の報告など、充分な対策をとる必要がある。
車輌に乗る場合には、ドアロックの確認、窓ガラスをできるだけ開けない、夜間、通常存在していないチェックポイントで制服を着用した者に停止を命じられても、できる限り、窓を開けずに ID を見せるなど、車が襲撃されることを想定した準備をしておく必要がある。
夜間の外出については、特に注意が必要である。
4.2.7 退避 / 対応策
各団体毎に退避計画、退避手順、基準などを明確にする必要性がある。法人 NGO は普段から関係を密に保ち、緊急事態では、できる限る協力しあい、より安全な退避を行うことを想定しておく。大規模な軍事作戦が展開される場合には、その数時間前から「衛星電話」および「携帯電話」は、妨害電波により使用できなくなる。また、インターネットも無線の場合にはその範疇に入ると想定される。従って、通信手段の確保は、非常時においては重要となる。騒擾事件時などの場合には携帯電話会社などが第一次的な攻撃対象となるため、過度に携帯電話に依存するのは危険である。)
4.3.1 推薦書 (English language)
(クリス・デニス と今井千尋 )
Danziger, N (1987) Danziger's Travels ; Beyond Forbidden Frontiers
Elliot, J (2000) An unexpected light
Fergusson, J (2004) Kandahar Cockney: A Tale of Two Worlds
Kremmer , C (2002) The Carpet Wars
Newby, E (1960s) A Short Walk in the Hindu Kush (Picador Books)
Stewart , R (2004) The Places in Between
Zoya, with john Follian and Rita Crisofari (2002) Zoya's Story; An Afghan woman's struggle for Freedom
Adamec, L (1997) Historical Dictionary of Afghanistan The Scarecrow Press, Inc., Lanham, Md &London
Donini, Niland and Wermester (2003) Nation-building Unraveled: Aid, Peace and Justice in Afghanistan
Dorronosoro, G (2005) Revolution Unending, Afghanistan: 1979 to the present
Dupree, L (1974 & 1998) Afghanistan
Edwards, D (2002) Before Taliban: Genealogies of the Afghan Jihad
Goodson, L (2001) Afghanistan's Endless War―State Failure, Regional Politics, and the Rise of the Taliban University of Washington Press
Johnson, C and Leslie, J (2004) Afghanistan: The Mirage of Peace
Mistra, A (2004) Afghanistan Polity
Maley, W (2002) Afghanistan Wars Palgrave Macmillan
Rashid, A (2001) Taliban: The story of Afghan Warlords
Roy, O (1990) Islam and Resistance in Afghanistan
Rubin, B (2002) The Fragmentation of Afghanistan
Scarecrow Press (1996) Historical Dictionaries of Wars, Revolution and Civil Unrest, No.1 The Scarecrow Press, Inc., Lahham, Md & London
4.3.2 推薦書
( 隈井香奈 と今井千尋)
「ハンドブック 現代アフガニスタン」著者 鈴木均(アジア経済研究所企画) 2005 年 明石書店
→ アフガニスタン地域研究の基礎を築き、紛争解決、復興支援の一助とすべく、地勢、歴史から政治、経済までの包括的な考察に加え、詳細年表、関連文献と新憲法の邦訳も収録した有用な一冊。
「獅子と呼ばれた男〜アフガニスタンからの至急報〜」著者 ジョン・リー・アンダースン 2005 年 清流出版
→アフガンを背負って立つはずだった男マスード。そのマスード殺害と同時多発テロとの知られざる関係とは? 衝撃的な真相が今、明らかにされる。週刊誌『ニューヨーカー』の外国特派員による報告。
「カブールの本屋〜アフガニスタンのある家族の物語〜」著者 アスネ・セイエルスタッド 2005 年 イーストプレス
→欧米に衝撃を与えたイスラム社会の現実 ! タリバン政権崩壊後、カブールのある書店主一家と出会い、その家族と生活を共にした白人女性ジャーナリスト。そこで彼女が目にしたものは ― 。
「アフガニスタンの少女、日本に生きる」著者 虎山ニルファ 2005 年 草思社
→虎山 ニルファ: 1974 年アフガニスタンの首都カブール生まれ。 1990 年メッカ大巡礼の名目でアフガニスタンを脱出し、 7 月 11 日、来日。現在は、国際機関や政府機関で通訳として活躍するほか、博士号取得の為に大学院進学をめざしている。
「アフガニスタン戦後復興支援〜日本人の新しい国際協力〜」著者 内海成治 2004 年 昭和堂
→現地で支援に携わった各分野の専門家の献身的な活動の報告。著者は大阪大学院教授、博士号(人間科学)取得。 2001 年以来多岐に渡りアフガニスタンで活動をしている。
「女性と復興支援〜アフガニスタンの現場から〜」 著者 緒方貞子 / ユニフェム日本 2004 年 岩波書店
→アフガニスタン復興・総理特別代表である緒方貞子氏が,自らの難民問題への取り組みと復興支援のあり方を語る。同時に現場で様々な試みを行っているUNIFEM(国連女性開発基金)のメンバーなどの活動も報告する 。
「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ〜望まれる国際協力の形〜」著者 山本敏晴 2004 年 白水社
→イランのアフガン難民キャンプで出会った少女がと著者が故国で奇跡の再会をはたす。彼女との医療援助活動を通して、国際協力の真の意味を問いかける。
「アフガニスタン〜再建と復興への挑戦〜」著者 武者小路公秀 / 総合研究開発機構 2004 年 日本経済評論社
→今アフガニスタンで何が起きているのか。新しい国造りに向けての現状と課題・支援のあり方を探る。安全保障の視点からの問題提起と提言。
「アフガニスタン女性の闘い〜自由と平和を求めて〜」著者 アフガニスタン国際戦犯民衆法廷実行委員会 2003 年 耕文社
→日本において RAWA (アフガニスタン女性革命協会)の思想や理念、活動を紹介する最初の書籍。アフガニスタンの社会や現代史を学ぶのに最適の内容であると共に、女性学やジェンダーに関心がある者も手にしてほしい。
「アフガニスタン〜戦乱の現代史」 渡辺光一 2003 年 岩波新書
→ 英露の「グレイト・ゲーム」、米ソの冷戦構造、そして周辺諸国をも含む諸民族の対立・興亡−それらに翻弄されつつ、 9 . 11 を経て今日に至るこの国の歴史と全体像を、 10 回を超える現地取材をふまえてコンパクトに描き、今後を展望する。
「アフガニスタン〜国家の再建と復興に向けて〜」著者 日本貿易振興会( JETRO ) 2002 年
→アフガニスタンがこれまで歩んできた苦難の近現代史、混迷の極みにある政治・経済状況、和平と発展に向けた同国の将来像を、それぞれ分析、解説。アフガニスタン・ウォッチの基礎的資料として活用できる資料も豊富。
「アフガニスタン〜南西アジア情勢を読み解く〜」著者 広瀬崇子 / 堀本武功編著 2002 年 明石書店
→アフガニスタンの歴史的背景・地政学的位置、アメリカ一極支配の矛盾、パキスタンの抱える苦悩など多層的な問題を解きほぐし非軍事面での日本の役割も探る。 2001 年 10 月東京大学で開催されたシンポジウムを基にしたもの。
「ほんとうのアフガニスタン」著者 中村哲 2002 年 光文社
→内戦、伝染病、貧困、飢餓 … 。日本人はいま、何ができるのか、どうすれば役に立てるのか。あらゆる「いのちの闘い」を続け、今また空爆後にいち早く食糧援助を開始している日本人医師が発する、アフガニスタン最新メッセージ。
「テロ、戦争、自衛〜米国等のアフガニスタン攻撃を考える〜」著者 松井芳郎 2002 年 東信堂
→テロに対する多くの国際条約、自衛権発動の条件等、精細な国際法的思考によるアフガン攻撃問題総括。市民のための国際法を論じているので、国際法の論点がしっかりした水準で、かつわかりやすい。
「ダラエ・ヌールへの道〜アフガン難民とともに〜」著者 中村哲 2002 ( 1993 初版)年 石風社
→ 80 年代からペシャワールに拠点を作り、アフガニスタンでの医療を続けてきた著者の様々な支援活動の記録。
「1時間でわかるアフガニスタン」著者 桑田剛 2001 年 廣済堂出版
→歴史から利権まで、報道が教えてくれない「アフガニスタン」を知る決定版。
「アフガニスタン〜終わりなき戦乱の国〜」 ラリー・P・グッドソン 2001 年 原書房
→著者はベントレー大学教授。専攻は国際関係論。アフガン難民、戦士、援助、タリバン支配の状況などの研究を行なうアフガンニスタン現代研究の第一人者が民族、宗教、社会構造、地理、歴史、国際関係をときあかす。
「タリバン」田中 宇 2001 年 光文社
→アフガニスタンでの現地取材を元に、タリバン、オサマ・ビンラディン、アメリカの「三角関係」を描き出す。
「アフガニスタンの農村から〜比較文化の視点と方法〜」 大野盛雄 1971 年 岩波新書
→アフガニスタンの二つの対照的な農村に著者が滞在して行なった調査の記録である。社会・経済構造の分析を基盤にして、農耕と遊牧、商い、イスラム教などについて考察、斬新な比較文化論を展開する。
「アフガニスタン南西アジア情勢を読み解く」広瀬崇子、堀本武功(編著)、明石書店、 2002 年
「さまよえるアフガニスタン」鈴木雅明(著)、花伝社、 2002 年
「アフガニスタン 敗れざる魂」長倉 洋海(著)、新潮社、 2002 年
「アフガニスタン 国連和平活動と地域紛争」川端 清隆(著)、みすず書房、 2002 年
「アフガニスタン史」前田耕作、山根聡(編著)、河出書房新社、 2002 年
「旅の指さし会話帳 アフガニスタン」情報センター出版局、 2003 年
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