女性の政治参画を妨げる参議院比例区の非拘束名簿式に反対しよう!


まったく、いまの国会は、乱闘、乱闘で何をやっているんだ、と怒るどころかあきれている人も多いのでは。野党も、国会を欠席せずに、出席して審議の中で反対をするべきだ、と思っている人、それはちょっと違う。もっとよく国会の中の動きを見てみると、どうやら最初にルール違反をしたのは、与党の方で、その与党が多数派を占める選挙制度に関する特別委員会に出て行ったら最後、結局、賛成多数で法案が通ってしまうので、出たらもう法案成立を止めようがない、という野党の戦略としてはギリギリのところで審議拒否をしているらしい。参議院議長のあっせん案が、10月16日に出されたが、そもそも野党は内容もさることながら、その手続論で与党けしからん、2月25日の段階まで戻せ、と言っているのだから飲めるわけもない。案の定、野党ばかりか与党ものめないといって、このあっせん案は宙に浮いてしまった。この責任をとって議長は18日に辞任。後任には、井上裕(ゆたか)議員(自民)が決まった。19日には、ついに参議院本会議で法案が可決。衆議院で野党も含めた審議が23日の週から、政治倫理・公職選挙法特別委員会で行われた。大切な選挙制度を決める審議が10時間30分の拙速な質疑だけで、しかも、最後は強行採決で(昨年の盗聴法(通信傍受法)の強行採決以来、何回繰り返されているのだろう。こんなことだから皆、政治不信になるのだ)委員会を通過。10月26日の本会議で、成立してしまった。なにがなんやら、来年の参議院選挙から、また新しい制度、非拘束名簿式が導入されることになった。
 

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与党はなぜルール違反なのか


実は、次の参議院選挙(20001年7月)は、2月25日の段階で、全党が入った「参議院選挙制度改革に関する協議会」の下で、現行の拘束名簿式でいくと確認されていた。
参議院選挙制度改革に関する協議会報告書には、こう記述されている。「いずれにしても、現行の拘束名簿式比例代表制の仕組みそのものを改めるとなると抜本的な改革となり、その現実は容易でないことから、当面は現行の拘束名簿式比例代表制を維持することを前提として議論をするめることとなった。」これは、全党一致で作られたものである。
にもかかわらず、衆議院選の戦い振りを見て、自民党内では、青木幹雄元官房長官を筆頭にこのままでは参議院選で勝てないという声が上がり、また利益団体からは、最初から自分たちの順位が決まっている拘束名簿よりも、自分たちの頑張りしだいで出身の候補者を当選させられる非拘束名簿の方ががんばれるという声があり、参議院比例区の定数削減と合わせ、非拘束名簿にする法案を急遽、この国会に提出してきた。
 

なぜ非拘束名簿式がいけないのか


北京JAC(北京行動綱領を実現するための国内ロビーイングネットワーク)が10月13日に出した要望書を引用しよう。
「この(公選法改正)法案は、「非拘束名簿式」の導入と、参院定数の10削減を目指しています。女性の政治参画をすすめるための条件整備の一つとして、私たちは比例代表制の拡充を求めてまいりましたが、今回の改正が実現すれば、その願いに逆行してますます女性への壁は厚くなると予想されます。資金や組織的バックの獲得について不利な条件にある女性の立候補の道を塞ぎ、ふたたび金権選挙や全国区の過酷な選挙運動が再現される選択は、女性のみならず国民の望むところではありません」
(2000年10月13日)
まさに、その通り。現在、参議院は女性が252人中43人で約17%、衆議院は480人中34人で7%です。参議院で女性議員が多いのは、やはり政党の比例名簿の上位に積極的に女性を登用しようというクォータ制のような傾向が出てきたからではないだろうか。非拘束名簿では、全国に名前が知れ渡っている女性はいざ知らず、地道にひとつのフィールドでがんばっている無名の人が出にくくなるだろう。非拘束名簿は、バックをもたない女性が議員になる可能性を狭めてしまうものではないだろうか。
その他、タレント議員の得票で、同じ政党の人が当選してしまうなど、いろいろと言われているが、ぜひ女性の視点から反対の声をあげよう。
 

具体的には何をすればいいのか

法案が成立しても、やれることはあります。

1、来年の参議院選挙では、非拘束名簿式に反対する一票を投じよう。
2、抗議の声を絶えず上げ続けよう。

1、参議院議長に新しく決まった井上裕さんに要望書を送る。FAX:03−3508−8160
2、自民党幹事長の野中広務議員にFAXを送る。FAX:03−3502−5003
3、推進派の青木幹雄参議院議員にFAXを送る。FAX:03−3502−8825
4、地元選出の議員にTEL、FAXを送る。(これが一番効果的です。ぜひ有権者であることを生かしましょう)
     衆議院代表TEL:03−3581−5111  参議院代表TEL:03−3581−3111
5、自民党の目安箱に書き込む   http://www.jimin.or.jp/jimin/title.html から「目安箱」に入る
6、その他、なんでもやってみましょう。(例えば、国会を人間の鎖で囲むなど)
7、衆議院政治倫理・公職選挙法特別委員会の委員長、自見庄三郎議員に要望書を送る。FAX:03−3502−5004


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