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雑誌『憎まれ愚痴』:読者の鍼灸
『憎まれ愚痴』拝見しました。

 感想は複雑で一口には言えませんが、他の新聞・雑誌などのメディアでは決して読めない超辛口の言論が小気味よいですね。

 私は学生の一時期、羽仁五郎に傾倒したことがありますが、いま思うと、その理由のひとつは、氏の小気味よい断定性といいますか、言論の単純明快さだったと感じます。これは、ときに「短絡的」「乱暴」「毒舌」という類の批判を受けかねないわけですが、羽仁五郎を毛嫌いした当時の私の友人が心酔していたのが本多勝一氏だったのいうのは、因縁めいてるようです。私は、本多氏の著作は、学生のときに2,3のルポルタージュを読んだだけで、それほど面白いと感じなかったので、以後はあまり読んでいないのですが、いわゆる「良識派の記者」という一般の評価は信じている方でした。

 また、「ガス室」も、やはり信じてきた口です。いまも完全に「なかった」とは表明できません。けれども、木村さんの言説を聞いて(読んで)いると、あらためて自分がこれまで教えられてきた事柄の真偽に自信がもてなくなります。

 私の場合、シオニスト問題はまったく不勉強でよく理解していないので、部分的な脈絡だけで言いますと、シオニスト謀略のことは知らないがヒューマニズムの問題としてナチ断罪を支持してきた「良心的」な人々は、少なくとも「ガス室」の存在をナチ断罪の象徴として扱ってきているように思います。逆に言えば、「ガス室」が否定されたらナチが免罪されるかのような強迫観念を抱え込んでいるのではないかと感じます。私自身、そういう観点に囚われているかもしれないのです。

 某政党の問題は、私もいろいろ思うところはありますが、私なりに別の印象も持っており、木村さんとは少し違った角度での言論と行動で対処していきくたく思っています。木村さんからすれば歯がゆいかもしれませんが、まあ私も若輩ながら矜持はありますし、考えることもありますので。(N.B.C.生)

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2003.3改